Works of K.D.P
既存部と調和するオフィスのスポットリニューアル
- 物件情報
- 建物:オフィスビルテナント
- エリア:北海道
- 状態:部分的改装
クラウド技術とAI技術でDX支援のサービス開発を行う株式会社アンタス様の、札幌本社オフィスのリニューアルをカエル・デザイン・プロジェクトが担当いたしました。
今回実施させていただいたリニューアル内容は、2部屋分のパーテーションの施工と、床タイルカーペットの貼替の施工で、パーテーション施工対象の部屋は応接会議室と社内ミーティングスペースです。
応接会議室にはスチールパーテーション、社内ミーティングスペースにはアルミパーテーションをそれぞれ施工しており、どちらも共通してホワイトのシンプルな色味にしたことにより既存の家具などとの新和性も高く、自然で洗練された仕上がりとなりました。
社内ミーティングスペース側には採光性を考慮して一部にガラスを填め込むことにより、閉塞感を抑えた開放的な印象になりました。視線が通りにくい磨りガラス仕様です。
また、会議室側は来客用の応接室も兼ねることから、支柱が見えないスチールパーテーションを採用しより落ち着いた空間としています。
ご要望に沿う最適なプランニングを
今回施工を行った2部屋は元々の状態でもパーテーションは立っていたのですが、天井まで塞がっていない(欄間オープン)形状で会議や来客、オンラインミーティングが重なると音が双方へ筒抜けとなってしまうため、その音漏れを軽減させたいというご要望をいただいておりました。
そちらを受けて、遮音性を向上させるためのレイアウトプランニングについて検討を進めました。
ご提案に際しては、アルミとスチールのパーテーションそれぞれの違いからご説明させていただいております。
例えばアルミのものは軽量素材でコストパフォーマンスにも優れています。
支柱間にパネルを固定するという構造上、支柱が見える形となりますが元のアルミ色だけでなくオフィスの雰囲気に合わせた色選択も可能です。
一方スチールのものは重量が増える分価格は増しますが、遮音性や耐久性、防火性といった機能面が強化されます。
支柱が露出しないためパーテーション面はフラットでよりすっきりした印象を与える仕上がりになります。
その他のパターンとしても、個室ブースやセミオープンの4名用ブースなど考えられる間仕切り方法を多種ご用意しご提案させていただきました。
その後最も優先させたい部分を整理いただいた結果、最終的に天井まで完全に区切る形でのパーテーション設置をご提案するに至りました。
また、床タイルカーペットについては給湯スペースの汚れが特に気になっており、優先的に貼り替えたいとのご要望でした。
そのため、給湯スペースに巻き込む形で外部のお客様の目に触れる機会の多い会議室・エントランス側を含むフロアの半分ほどの領域を貼り替える形でご提案しております。
既存部分との調和
部分的なリニューアルによって既存のままの部分もあるため、新設した部分が浮いてしまって違和感が出ないよう、機能的かつ調和の取れたフォーマルさを演出するための部材選定には特に気を遣いました。
元のレイアウトの使い勝手が良好であったことから、天井の照明器具、空調機器の移設や増設ができる限り発生しないようにも配慮し、間仕切り位置は今までと変わらない位置としております。
今回の案件特有の事情として、オフィスの稼働を維持したまま施工を進める必要があったため、日中と夜間に行う作業の進行計画を家具移動や従業員様の動線を含め綿密に練り、前もってご説明させていただいております。
従業員の皆様にも事前にご理解をいただけていたことで、特に日中施工としていた床タイルカーペット貼りの際にはリモートワーク率を高めていただけるなど、多大なご協力をいただけました。
期間を最小限に収めるスムーズな施工のため、工事計画へのご理解・ご協力いただけましたことに感謝の念が尽きません。
カエル・デザイン・プロジェクトでは、稼働中のオフィスに対するスポット的なリニューアルのご依頼にも影響を最小限に留められるよう柔軟にご提案させていただいております。
ぜひお問合せよりお気軽にご相談ください。
- 株式会社アンタス
- [札幌本社]札幌市中央区北1条西3丁目3 敷島プラザビル6F
- 《 → 公式サイトはこちら 》
-
前の記事
飛行訓練シミュレーターのある特殊施設
一覧に戻る
-
次の記事
既存部と調和するオフィスのスポットリニューアル