Works of K.D.P
飛行訓練シミュレーターのある特殊施設
- 物件情報
- 建物：戸建て
- エリア：東京
航空事業・空間情報事業を行う朝日航洋株式会社様の研修施設「AeroAsahi Operation Development Center（通称:AODC）」の内装・外装施工をカエル・デザイン・プロジェクトが担当いたしました。
デザイン性と環境整備の両立
飛行訓練装置(Flight Training Devices、通称:FTD)を用いた研修施設のため、内装はデザイン性と合わせてFTDが稼働できる設備環境を整えることも重要視されます。
倉庫を訓練室に改装することもあり、様々な条件をクリアしていく必要がありました。
具体的には
・室内にFTD用の大型のコンピューターを置くため、室温を一定に保てるスペックの空調設備（シミュレーターは常時稼働）
・搬入や組み立て方法、またそのスペースの確保に注意が必要
・FTDの搬入時期が確定しているため、スケジュールの変更はできない
等のご要望をいただき、その条件に沿って作業を進めていくことになります。
大きな機械が設置されるため天井も高く、その空間の温度を維持できる空調設備は慎重に選定。
FTD使用時は室内を暗くすることもあり、仕上げ材の選定や光漏れが起きないよう施工品質にも気を配りました。
その他、停電時でも常時稼働させることが必要なため無停電電源装置を設置するなど、この施設だからこその条件を解決していきます。
協力して読み解き、連絡をとり合う
問題なく運営できるようFTDの電気容量や設置・組立スペースを事前に把握しておく必要がありましたが、FTDは海外製のため日本語の仕様書がありませんでした。
そのため、お客様やシミュレーター関連業者と綿密にコミュニケーションを取りながら進めていくことが重要です。
日本のコンセント仕様に適合するようなプラグ変換など、施工に関わるポイントを一つひとつ確認していきます。
日本語の仕様書がないこともあり、現場で作業にあたる職人は設計士から渡す情報を頼りに施工を行うため、情報の正確さ・伝達方法・疑問点の吸い上げなどの連絡をいつも以上に気を付けました。
連絡ツールで関係者のグループを作り、密に連絡をとる体制を整えることで対策しています。
コンセントやネットワーク回線も多くの用意が必要だったため、間違いが起きないように正確で理解しやすい図面の作成を心掛け、お客様とのすり合わせに時間を割いてから工事に臨みました。
コントラストを強めて存在感を
塗り替えた外壁と看板は、工場などが多く並ぶエリアで一際目立つ存在に。
大きな看板のおかげで初めてのゲストも迷うことなく訪問できるようになったと、お客様からもご好評いただいております。
途中で追加となった事務所棟の外壁の塗り替え依頼にも柔軟に対応し、全体的にクールな印象の仕上がりとなりました。
教室の壁紙やパーテーションの設置なども行い、外観も内観も黒を基調として統一感が生まれました。
環境整備を重視しつつも、FTD自体の迫力や研修室前の通路壁に貼っている大きな写真など、この施設を象徴するようなポイントを引き立てる雰囲気作りができたと感じています。
カエル・デザイン・プロジェクトでは、物件の用途に沿った最善案でお客様と寄り添いながら理想を形にしていきます。
内装設計から看板の施工まで一貫して承りますので、まずはお気軽にお問い合わせください。
- 朝日航洋株式会社
- 東京都江東区新木場四丁目7番41号
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