店舗や空間、Webサイトのデザインを「カエル」発想でご提供！札幌・小樽発のデザイン事務所

北海道の余市町で幹細胞医療を行う「余市Kクリニック」様の、新規開業に伴う内装設計・デザインをカエル・デザイン・プロジェクトが担当いたしました。

 

空間の印象を作り上げる

初めにお客様から「高級感がありながらも自然を感じることができる、温かみのある雰囲気」「圧迫感を感じない空間」というご要望をいただきました。

まず、非日常的な演出を求められやすい「高級感」と、逆に日常に溶け込むようなデザインが多い「自然」を両立させるために、質感や色味にこだわって素材を選定。
内装の顔とも言える受付まわりには立体感のある表情豊かな壁材を取り入れ、診察室はリラックスできるような木目調のクロスを選ぶなど、空間の用途に合わせて使い分けています。
部屋ごとに違う壁材を用い、貼り分けをすることで雰囲気を出しつつも、全体の統一感が損なわれないように心がけました。

洗面台やトイレなどはコンパクトだからこそ、さりげない工夫で温もりと上品さを演出できた空間です。

機能面では、汚れがふき取りやすいクロスの方が望ましいとのご希望から、凹凸が深すぎないクロスをご提案しております。

 

「圧迫感を感じない空間」としてはお客様が広々と使うことができるよう、待合スペースなどは家具を詰めすぎずゆとりのある空間にしたり、点滴室などはあえて壁を天井まで伸ばさず、開放(欄間オープン)にすることで換気や排煙としての役割を実現しつつ、解放感も感じられるようにいたしました。

 

真鍮+アクリルの組み合わせで製作したロゴサインも、受付の壁紙と相まってクリニックの上品な雰囲気を高めており、是非よく見ていただきたいデザインです。

 

業種や物件の特徴をふまえた設計施工

レイアウトのポイントは、スタッフの方がスムーズに行き来できるよう、受付→スタッフルーム①→診察室→処置室→廊下、と回遊できるように工夫したことです。
スタッフルーム②に至っては3方向からアクセスできるようにしており、利便性を最大限引き出した動線で設計しています。
実際にこのクリニックで従事される先生からも具体的なご要望を頂けたため、スムーズに決定していくことができました。

本物件は、天井の石膏ボード(素地)が施工済の状態から工事をスタートしています。
折り上げ天井や、間接照明を天井に入れる計画があり、天井内の梁や断熱材の状況などは解体しないとわからない部分も多々ございましたが、調整を重ねて現地の職人と共に臨機応変に対応をいたしました。

 

入念なご提案と確認

リモートでのお打ち合わせが多かったことから、できる限り施工事例の写真を使用したり、素材感がわかりやすいよう資料にまとめてご提示するなど、お互いの認識に齟齬が出ないようにすることを心がけました。
また、必要に応じて実物のサンプルをお送りすることや、メインの受付や待合スペースは3Dパースもご提示したことで、イメージが正しく共有できたと感じております。

物件の仕様として1階の一部と2階より上階は住戸となっている共同住宅であるため、法規確認は各行政の担当者へ念入りに行いました。
途中で用途変更などがある場合も想定し、確認体制を強化したことでスムーズな対応が可能となっています。

 

お客様から、受付カウンター背面の壁材には「高級感があって良い」とご感想をいただき、お引き渡しの後にクリニックへ伺った際にも「快適に使っています」とお声がけくださりました。
お客様のご希望を叶えられた事、大変嬉しく思っております。

 

 

カエル・デザイン・プロジェクトでは、お客様のイメージ最優先で演出プランのご提案を心がけています。
スムーズな進行をするため、メールやLINEなど連絡の取りやすい手段で確認体制を整えることも可能です。
新規開業やリノベーションなどトータルサポートしておりますので、まずはお気軽にお問い合わせください。

 

余市Kクリニック

北海道余市郡余市町黒川町12丁目52-4 カマールよいち1F