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- 店舗移転工事のマスタースケジュール!企画からオープンまで徹底解説
2026年2月2日店舗デザインに関する話題
店舗移転には多大なエネルギーと費用が必要で、リスクも伴います。施工スケジュールの管理に不慣れな場合は、工期の遅れや予算オーバーも起こりがちです。
成功のためには、移転工事の全体像を理解し、必要な段取りをしっかり把握することが必要となります。本記事では、物件契約から新店舗オープンまでのマスタースケジュールを時系列で解説し、業種別の注意点や工事のポイントをご紹介します。
目次
店舗移転工事の全行程と準備段階

店舗移転は(プロジェクトの規模により大小ありますが)、標準的な場合でも物件契約からオープンまで3〜4ヶ月を要する一大工事です。通常の工事と異なる最大の特徴は、必然的に複数の現場を並行して管理しなければならない点にあります。
移転工事の移転工事のマスタースケジュール
移転工事の全体像を把握するため、まず工程全体を時系列で確認しましょう。

業種別の標準工期
- ◦飲食店: 2.5〜3ヶ月程度(給排水・ガス・ダクト工事が必要)
- ◦物販店: 1.5〜2ヶ月(内装中心で比較的シンプル)
- ◦サービス業(美容室・エステ等): 1.5〜2ヶ月(水回り設備による)
工期を左右する3つの要素
- 1. 物件の状態: スケルトン物件は自由度の分だけ工期が長く、居抜き物件では短縮が可能。
- 2. 設備工事の規模: 飲食店は厨房設備によって工期延長の可能性がある。
- 3. 特注品の有無: オーダー家具・輸入設備は納期に注意が必要。
企画・デザイン段階で決めるべき5つのポイント
移転プロジェクトの成否は、初期段階での意思決定にかかっています。必要とされる要件については事前によく検討を行い、着手してからスケジュールの遅滞を招くことがないようにしましょう。
- 1. 店舗コンセプトとブランドイメージ: 移転を機にリブランディングするか、既存イメージを継承するかを決定する。
- 2. 総予算と優先順位: こだわる部分と妥協できる部分を明確にし、予算配分を決定する。
- 3. オープン希望日: 繁忙期・地域イベントを考慮した最適な開業時期を設定。
- 4. レイアウト・動線計画: 顧客動線とスタッフ動線を考慮した効率的なレイアウトに変える。
- 5. 設備仕様: 厨房機器、空調、照明などを具体的に決定する(後の変更は大幅なコスト増の原因に!)。
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旧店舗の原状回復と新店舗|同時進行で工事は進む

移転工事の最大の特徴は、2つの現場を並行管理する必要があることです。旧店舗の営業終了と新店舗の完成を同時期になるよう設定することで、営業停止期間を最小限に抑えることができます。
旧店舗の原状回復工事
原状回復工事の主な内容は、内装材の撤去(天井・壁・床) 、造作物や設備の撤去、躯体の補修と清掃です。
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原状回復とは
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原状回復は賃貸借契約に基づく退去時の義務です。 「スケルトン返却」か「入居時の状態」での返却であるかは、契約書で確認する必要があります。
原状回復工事の詳細(契約書チェックポイント、トラブル事例、業者選定等)について、別記事で詳しく解説しています。 -
- 【 関連記事 】
- → オフィスの原状回復で押さえたいポイントは?流れや費用・注意点を解説
期間と費用の目安
- ◦工期: 2〜4週間程度
- ◦費用: 坪15〜30万円(スケルトン返却の場合)
- ※ 飲食店は設備撤去が多く高額になりやすい
重要な注意点
- ◦契約書の原状回復条項を必ず確認します。
- ◦ビルオーナーとの事前協議で認識合わせをします。
- ◦余裕を持ったスケジュールを設定します(遅延リスク対策)。
新店舗の着工準備
物件引き渡し後は、躯体の状態チェック(ひび割れ、漏水跡等) 、電気容量・給排水設備の確認、搬入経路や作業時間帯の制約等の確認を行います。着工前には近隣への挨拶・工事告知、長納期設備の早期発注に、現場の安全管理・養生計画が必要になります。
スケジュール管理のコツ
- ◦原状回復は余裕を持って(予定+1週間)スケジュールリングする。
- ◦新店舗オープン日も余裕を持って(工事完了+1〜2週間)設定。
- ◦予備費を確保しておく(予算の 10〜15% 程度)。
新店舗の内装工事|工程と業種別のポイント
新店舗の工事は、移転の目的に則った内装デザインが求められます。必要となる日数は、工事プランにより変わってきますが、ここではスケルトン状態からの新規店舗建築の例をもとに抑えるべき工程とポイントを確認していきます。
新店舗内装工事の主な工程

業種別の工事の特徴と重要ポイント
新店舗の内装工事では、業種によって重視すべきポイントが異なります。
飲食店

飲食店の内装工事で最も重要なのが厨房設備です。給排水工事では、自治体によってグリストラップの設置義務が課されている場合があり、排水勾配の確保が必須。ガス工事では容量計算とガス種(都市/プロパン)の確認が必要です。排気ダクトは臭気・騒音への配慮とダクト経路の確保が重要になります。
また、営業許可を取得するため保健所基準を満たす必要があります。
- ◦シンクは2箇所以上必須
- ◦換気能力基準のクリア
- ◦床・壁材質規定(耐水性・清掃性重視でタイルや長尺シート等)
- 【標準工期】2〜3ヶ月程度
物販店

物販店では商品を魅力的に見せる演出照明が売上に直結します。顧客が自然と店内を回遊し、スタッフが効率よく接客できる動線計画が重要です。什器計画では造作什器とシステム什器を比較検討し、将来的な商品構成の変更に備えて可動性・拡張性を考慮します。
セキュリティ対策も忘れずに検討しておきましょう。
- ◦防犯カメラの配置(死角をなくす)
- ◦シャッターの設置
- 【標準工期】1.5〜2ヶ月程度
サービス業(美容室・エステ等)

サービス業では水回り設備の配置が業務効率に大きく影響します。美容室ならシャンプー台の数と配置、エステなら施術用シンクの位置を慎重に検討します。プライバシー確保も重要で、間仕切りや個室の設置、遮音性能の確保が顧客満足度に直結します。
店内演出だけでなく、施術環境として以下も重視します。
- ◦照明: 施術に適した照度(美容室はカラーチェックができる正確な照明)を確保する。
- ◦空調: 快適な温度管理(特にエステ店の場合)。
- 【標準工期】1.5〜2ヶ月程度
工事完了後のチェックリスト
工事が完了したら、施主検査を実施します。仕上がり品質(傷・汚れ)を細かくチェックし、建具の開閉や設備の動作確認、水回りの漏水チェックを行いましょう。
各種検査と手続きも確実に進めます。消防設備検査と防火管理者の選任は全業種で必要です。飲食店は保健所による営業許可の取得、深夜0時以降営業する店舗は警察署への深夜営業届の提出が必要になります。
引き渡し時には以下を確認します。
- ◦保証書、完成図面、取扱説明書の受領
- ◦設備のメンテナンス方法(特に厨房機器や空調設備)
- ◦業者の連絡先と保証期間
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まとめ
店舗移転工事は2つの現場を並行管理する複雑なプロジェクトですが、全体スケジュールを俯瞰して計画を立てることで成功に導けます。
業種や物件の状態に応じた適切な工期を見込み、企画段階で明確な方針を定め、原状回復では契約内容を確認し余裕を持ったスケジュールを設定します。新店舗工事では業種特有の要件をクリアしながら、理想の店舗空間を実現しましょう。
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