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エステサロンの内装費用を解説!費用対効果を高めるためには

カエルの内装建築コラム

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2025年9月15日店舗デザインに関する話題

導入イメージ

エステサロンの内装は特別な施術体験や非日常感を演出する重要な要素です。

コンセプトが明確に反映された内装には、顧客満足度を高め店舗のブランド力を向上させる投資効果が期待できます。

効果的なエステサロンづくりには開業や改装の計画段階から適切な予算配分を行い、費用対効果をできるだけ高める工夫が必要です。

そのためには事前知識も重要になりますので、今回はエステサロンの内装費用の目安や影響の大きい要素、効率的な費用投入のためのアプローチについて解説していきます。

エステサロン内装費用の全体像

エステサロン内装費用計算イメージ

まずはエステサロンの表装部分の内装費用について、グレード別に大まかな費用感を確認していきましょう。

また、内装に関わる費用全体の内訳やそれぞれの項目が占める費用割合の目安についてもご紹介いたします。

  • ※坪単価で示している費用感は以下の条件での概算となります。ただし、地域などの条件によって変動します。
  • ・20坪程度のスペース
  • ・スケルトン状態からのスタート
  • ・電気・空調・給排水などの設備工事分は除外

グレード別の表層部分の内装費用の目安

内装グレードの選択により、エステサロンの内装費用の目安は大きく変化します。

ハイグレード:坪単価50-70万円

高級感重視の内装にする場合にはこちらのグレードに当てはまることがほとんどでしょう。

  • ◦ 天然石材や特注の家具、こだわった照明演出や装飾など、高級な部材への費用の投入が必要になります。
  • ◦ 富裕層のお客様を意識したり、煌びやかで特別な非日常感の演出を強調したい場合に適しています。
ミドルグレード:坪単価30-50万円

必ずしも高級路線とは限りませんが、上質な印象による満足感を演出するために選ばれやすいグレードです。

  • ◦ 利用者様にとって目に留まりやすい随所に、アクセントとなるタイルや塗装仕上げ、間接照明による演出などを盛り込むことでオリジナリティによる差別化を図ります。
  • ◦ 総じてコンセプトに沿った印象的な雰囲気を作り出すケースが多く見られます。
スタンダードグレード:坪単価10-30万円

個人経営などの小規模運営の際に特に検討されやすいグレードです。

  • 材料のコスト面を抑えたシンプルな仕上げが中心になりやすいため、既製品の照明や家具の組み合わせや色合いを慎重に検討する必要が出てきます。
  • ◦ 清潔感や整頓感のある居心地の良い空間を目指す場合にシンプルさゆえの親和性があります。

内装費用の内訳別の割合

一般的なエステサロンの内装費用の内訳を、項目別に全体費用に対する大まかな割合でご紹介いたします。

エステサロン内装費用の内訳割合

内訳の項目は以下の5つに大きく分かれます。

  • 【1.設計・デザイン費】内装総工費の10~15%程度
    エステサロンの平面計画から詳細図面作成、空間デザインに関わるディレクションなど、設計・デザインの方向性や計画をマネジメントするための費用です。

  • 【2.内装工事費】内装総工費の40~60%程度
    仮設工事、解体工事、軽量鉄骨・ボード工事、建具工事、内装仕上げ工事、照明工事などが該当します。

    空間の物理的な構造を作ったり、見た目を整えたりする工事が主体です。

  • 【3.設備工事費】内装総工費の20~40%程度
    電気設備、空調設備、給排水設備といったインフラ部分への工事費用が該当します。

    エステサロンにおいては、給排水工事の比重が高くなりやすいです。
    加えて、使用する美容機器や個室の数・仕様の影響によって他の一般的な業態の店舗より設備工事費が高くなる傾向があります。

  • 【4.基本設備費】内装総工費の10~20%程度
    施術用ベッド、椅子、スチーマー、ホット&クールキャビ、ドレッサーなど、どのエステサロンでも共通して導入されやすい家具や什器類を想定した費用割合の目安になります。

    グレードの選択によって価格幅が大きいため一概には言えませんが、20~30坪程度の店舗規模では50~150万円程度が目安です。

    ※扱う施術内容によって高額な美容機器を使用する場合には、別途その分の費用も見込んでおく必要があります。
  • 【5.その他費用】内装総工費の5~10%程度
    建築確認申請や消防申請といった各種許可申請費用や、近隣対策や予期しない対応のための費用、その他諸経費・予備費などが該当します。

全般的な店舗デザインの費用の考え方については、以下の記事も参考になりますのでよろしければご一読ください。
 
→ 【関連記事】店舗デザインの費用相場と投資効果|失敗しない予算計画のポイント
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エステサロンの内装費用を大きく左右する3つの要素

エステサロン内装費用バランスイメージ

エステサロンにおける内装工事費用に大きく影響しやすい要素についてご紹介いたします。

物件の状態と立地による影響

  • ◦ 1階or高階層の店舗物件かで変動する施工難易度
    高階層のテナントという条件の場合、養生費や搬入費が追加発生したり、機器や資材搬入の兼ね合いで工期が長くなり設計監理費がかさむ可能性があります。
  • ◦ 商業施設内テナントや路面店特有の特殊要件
    商業施設内テナントでは内装に制限がかかったり、工事区分によっては想像以上に費用がかかることもあるため事前によく確認しましょう。
    路面店でも工事時の騒音対策が求められたり工事時間が制限されるケースでは、工期長期化の可能性があります。
  • ◦ 設備状態に左右される必要工事
    居抜きの物件では、もし前のテナントもエステサロンに類似する業態で、内装や間取りをそのまま活用できる部分が多く設備状態も良好など好条件が揃っている場合には、工事費用の節約に繋がります。

    逆に設備や配管の老朽化が著しい場合には修繕のための費用が生じるため注意が必要です。

エステサロンのコンセプトとデザイングレード

コンセプトやデザイングレードによってエステサロンの内装費用は大きく変動します。

例えば高級建材や特注家具を多く取り入れるラグジュアリー系のテイストの場合に特に顕著です。

他にはナチュラル系のテイストでも自然素材にこだわる場合には材料費が高くなる傾向があります。

材料費用を抑えるか、耐久性重視で長期的なコストパフォーマンスを重視するかといった運営計画も内装費用を左右する要素です。

以下の記事ではエステサロンの内装をおしゃれにするという観点から、そのポイントについて解説しています。
 
→ 【関連記事】「エステサロンの内装をおしゃれにする5つの差別化ポイント」

設備仕様と機能性の選択

  • ◦ 給排水・電気工事や空調・換気システムの複雑さ
    施術室などの個室を多く確保する場合は、その分設備工事も細分化され費用が膨らみやすいです。
    扱う設備や機器によっては、排水処理能力や電気設備容量の増強が必要になります。
  • ◦ 防音・遮音対策の必要性
    外からの騒音や隣接する施術室間など、遮音対策が不十分だと顧客満足度に悪影響を及ぼすと想定される場合には、防音材の設置の検討が必要です。
  • ◦ 照明の調光システム
    扱う施術や演出での必要性に応じて調光可能な照明や、特殊な数値基準を満たす照明を導入する場合には費用に影響します。
  • ◦ セキュリティ・プライバシー対策
    入退室管理システムや防犯カメラシステム、個室毎の防災設備配備など、事故防止や信頼獲得のためのセキュリティシステムを重視するなら、別途の費用投下が必要になります。

契約後や着工後の仕様変更は費用や工期が膨らんでしまう原因になるため、設備や内装の仕様は計画段階で可能な限り明確にしておきましょう。

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内装への費用対効果を高めるためのアプローチ

解説するエステティシャンイメージ

内装費用の予算が固まってきましたら、次に費用を効率的に投じる上で押さえておきたいポイントをご紹介いたします。

予算配分の優先順位を明確にする

お客様の店舗利用体験に直結する部分(お客様の動線上)へ重点的に費用を投じることで顧客満足度を高めることが出来ます。

エントランスや待合、施術室、更衣室、トイレなどを印象的で上質な雰囲気に仕上げつつ、スタッフ側の動線はコストパフォーマンスや機能性を重視した内装材や仕上げにするなどの切り分けが有効です。

演出方面では装飾要素自体はシンプルな路線にしながら、素材の質感や照明計画の方面に工夫を凝らすのも一つの手段です。

必ずしも高価な材料や装飾がベースでなくとも、費用対効果に優れた形で洗練された印象を作ることも可能となります。

設計・施工会社との契約前に条件を明確化する

工事項目ごとの価格確認や相見積もりの場合の比較はもちろん、工事範囲の詳細な確認も後のトラブル防止のために必要です。

居抜き物件などで既存設備を活用する場合は契約前に状態の詳細調査を実施し、いざ工事開始後に隠れた問題が顕在化して予定外の費用が発生するのを極力防ぎましょう。

また、VE提案や、CD提案を活用するのも手です。
設計施工会社にそれらの提案をしてもらえるよう相談ができると費用対効果を高めやすいです。

※VE提案…(Value Engineering:価値最適化)のための提案。
想定される機能や価値を落とさずに同程度の性能を持つ安価な材料を採用したり、目に触れにくい部分を見た目ではなく機能性重視の材料に変更するなどが挙げられます。

※CD提案…(Cost Down:コスト削減)のための提案。
例えば似た見た目のものから価格帯をより抑えたものから選定を行うなど、製品や材料そのものの製造・運用コストの削減などが挙げられます。
耐久性や安全性が求められる部分や長期的なメンテナンス性を重視するケースでは推奨されない場合もあります。

工事内容や物件、契約条件について十分に確認した上で意思決定をするためにも、出店まで余裕を持ったスケジュールで設計・施工会社とのやり取りや内装計画を進めることが重要になります。

長期的な運営コストを考慮する

オープン前の内装工事時点では初期費用を抑えることに目が行きがちですが、長期的な入れ替えや修繕等のコストを視野に入れると、トータルの費用は嵩んでいるケースも見られます。

初期費用は上がったとしても、耐久性・メンテナンス性に優れた内装材や設備への投資による長期的な費用効率の向上も検討してみましょう。

おおよそ5年以上の長期運営が見込まれる場合は、エステサロンでは美容機器類の設備更新への対応を見据えておくと後々有効に働くケースもあります。

例えば機器増設に備えて電気容量に余裕を持たせたり、配管や配線のルートのメンテナンス性を考慮した設備工事を行ったりしておくと、将来の更新工事費用を抑えることに繋がります。

スタッフの移動や掃除時の動線効率の高い間取りに設計し人件費効率を高めるなど、多角的な視点で内装が運営に及ぼす影響を評価しておくと、後悔の少ない選択がしやすくなります。

エステサロンの内装費用を把握し効率の良い予算配分を

エステサロン営業イメージ

エステサロンの内装費用の内訳を把握・整理し、ご自身の求める条件と照らし合わせながら適切な費用配分がなされるよう気を配りましょう。

特に物件条件やデザイングレード、必要な設備や機能の仕様といったエステサロンの内装費用を大きく左右するポイントは、出店計画の段階での確認が重要になります。

一定の費用をかける以上、費用効率を出来るだけ高めるアプローチも要チェックです。

予算配分の優先順位や工事内容・条件の明確化、長期的なコスト評価が費用対効果の向上に繋がります。

ご紹介した内容をそれぞれ十分に検討するには、複雑な要件を整理する上でもエステサロンの店舗づくりや設計・施工の専門家のアドバイスが必要になります。

カエル・デザイン・プロジェクトでは、予算段階から目指すゴールとのバランスを考慮し詳細なお打ち合わせを通じて、理想に最大限近付けたエステサロンを実現するためのご提案を行っております。

新規出店に加え、リニューアルや複数店舗展開のご相談にも対応可能です。
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