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- エステサロンの内装をおしゃれにする5つの差別化ポイント
2025年8月25日店舗デザインに関する話題

おしゃれな内装のエステサロンを目指す上で、自店やサービスの優れた点を際立たせ、他店との差別化に繋げるにはどうしたらよいかは悩ましい問題となります。
そもそも漠然とおしゃれな方向に舵を切るのに不安を覚えるエステサロンオーナーや店舗担当者の方もいらっしゃるのではないでしょうか。
そこで、本記事ではエステサロンにおける内装のおしゃれさがもたらす効果を再確認し、競合店との差別化にも繋がるおしゃれな内装づくりの中で検討しておきたいポイントをご紹介いたします。
目次
- エステサロンの内装をおしゃれにする目的
- 顧客満足度の向上・リピートの促進
- スタッフのモチベーションへの影響
- 差別化のためのブランドイメージ醸成
- エステサロンの内装をおしゃれにする重要なポイント5選
- 施術内容と想定利用者層の分析を踏まえたコンセプト統一
- 最新のデザイントレンドの導入
- 照明のディテールや効果の工夫
- コンセプトに合わせた小物・アイテムの活用
- 清潔感を維持しやすい空間設計や色・素材の選定
- おしゃれは見た目だけではない?更なる差別化のための内装工夫点
- 音による演出
- 香りによる演出
- 触り心地・素材にこだわる
- エステサロンの内装をおしゃれにしたいときの費用の目安
- 高級感のある内装の場合
- ナチュラルな雰囲気の内装の場合
- ミニマル・シンプルですっきりした内装の場合
- おしゃれなエステサロンの内装のために
エステサロンの内装をおしゃれにする目的

人気の出ているエステサロンでは、施術内容だけでなく内装のおしゃれさにも配慮が行き届いているケースがほとんどです。
その相関には相応の理由があり、明確な目的に沿って戦略的な演出がなされています。
まずはエステサロンの内装をおしゃれにすることの、そもそもの目的に立ち返ってみましょう。
顧客満足度の向上・リピートの促進
おしゃれな気分を感じられる空間は非日常の象徴でもあり、施術体験の特別感や実感性を高める効果が期待できます。
体験の中で記憶や印象に強く残る要素があることは、結果的にまたリピートして利用したいと思っていただける優良顧客が育つ上で重要な点です。
空間のおしゃれさや美しさは純粋にリラックス効果ももたらします。
スタッフのモチベーションへの影響
おしゃれで美麗な空間はその中で働くスタッフにとっても影響が大きく、モチベーションや接客への意識を高めることに繋がります。
スタッフの質の向上はサービスの質、ひいては顧客満足度の向上にも直結する要素となります。
差別化のためのブランドイメージ醸成
提供サービスに合ったおしゃれな雰囲気にすることで、そのテイストの空間を好む利用者の方に強く響きます。
また、テイスト・コンセプトが明確であるほど広告戦略的にもアピールポイントが分かりやすくなり、有利に打ち出しやすくなります。
利用者様が選んだ理由を言語化しやすくなり、目を引く写真も撮影しやすくなるため、口コミ効果を狙いやすくなるのもメリットです。
エステサロンの内装をおしゃれにする重要なポイント5選

一口におしゃれといっても方向性は様々なため、自店にマッチした選択をする必要があります。
また、他のエステサロンと一味違う部分を盛り込んで差別化も意識したいところです。
どの方向性を目指すにしても統一感や説得力に欠けるちぐはぐな印象にならないために、重要となるのはコンセプトを明確にしておくことです。
ここではコンセプトに沿っておしゃれな内装を目指す上で検討したいポイントをご紹介いたします。
施術内容と想定利用者層の分析を踏まえたコンセプト統一
コンセプトの見定めには、自店の強みやメインとしたい施術内容と、ターゲットとして想定している利用者様の年齢層や属性に伴うニーズの整理が必要です。
それらを踏まえ提供サービス・アピールポイントから見たコンセプトと、内装テイストの合致を目指しましょう。
施術内容が自然に関連する場合は、特定の国のテイストや南国/リゾート風といった非日常感の演出も有効です。
- 【例:ハーブピーリングを始めとする天然由来成分を用いた施術メニューがメインで、癒しの時間の提供にも重きを置いている場合】
- アースカラーを中心とした優しい色合いの内装が相性の良い傾向があります。
グリーンやナチュラルウッドといった自然素材を内装材や家具・装飾に取り入れることで、より癒し体験に特化した雰囲気づくりが可能となるでしょう。
おしゃれさを効果的に感じてもらうためには、床や壁の内装材、家具・装飾等のそれぞれの質にこだわるだけでなく、組み合わせも重要です。
空間全体の見た目や雰囲気のミスマッチ感を取り除きましょう。
コンセプトに忠実な総合的な演出がエステサロンの利用体験に一貫性を持たせ、説得力のあるおしゃれさに繋がります。
最新のデザイントレンドの導入
海外の事例を参考に日本ではあまり見られないようなデザインを取り入れる、最新のデザイン要素をアクセントに加える等も差別化に繋がるポイントです。
最新のトレンド感とコンセプトの組み合わせを上手く演出できると、利用体験の特別感・非日常感としてもプラス要素になりやすいです。
- 【例:施術・サービスの質や先進性を強みとして強調する場合】
- 近未来的で清潔感のあるシャープなデザインを施すことで、施術の効果に対する洗練された美の印象の補強を期待できます。
照明のディテールや効果の工夫
ライティングは空間の雰囲気に大きく影響するため、工夫が目に見えて反映されやすい部分となります。
シャンデリアやペンダントライト等以外にも、柔らかい光の間接照明やキャンドルを取り入れるのも雰囲気づくりに有効です。
また、造形デザインやカラー、光の色温度や光の質(LEDのような視認性の優れたものか自然に拡散するような光か)といったディテールにこだわるとおしゃれさの演出が引き立ちます。
施術する箇所に応じ肌の変化が見やすいよう適度な明るさを保つ、逆に着替える空間では抵抗感を抑えるため照度を落とすなど、空間用途ごとに細かい配慮が重要です。
調光性の高いものを配備しておくと時間や用途によって微調整したり、演出に変化を持たせたい場合にも対応しやすくなります。
コンセプトに合わせた小物・アイテムの活用
打ち出したいコンセプトに溶け込む質感や雰囲気を持つ小物やアイテム・アート等を設置することで、店舗の個性やおしゃれさの演出を補強できます。
例えば施術に使用するオイル等のアイテムをディスプレイしたり、雰囲気に合わせた雑貨を各所に配置したりすれば、印象的かつ非日常の雰囲気づくりに一役買ってくれることでしょう。
小物であれば入れ替えも比較的容易なため、季節やトレンドに合わせて入れ替えることで印象を変化させることも可能です。
ただし過度に雑然となってしまわないよう注意しましょう。
あくまでシンプルさを心掛けつつ、さりげなく目に留まるような選定と配置が大切です。
清潔感を維持しやすい空間設計や色・素材の選定
手入れの行き届いた空間はおしゃれさを演出する下地になる大事な要素です。
予めメンテナンス性にも考慮をしておくことで、長期的に清潔感や雰囲気の維持をしやすくなります。
清潔感を強調しやすいクリーンな配色や汚れに強く丈夫な材質の選定、清掃しやすいよう複雑な造形・配置は避けるなど、手入れのしやすさも構造段階から意識しておきましょう。
- 次の関連記事ではリラクゼーションサロンの内装のポイントについて解説しております。エステサロンの内装に共通する要素も多いため、よろしければこちらも参考にしてみてください。
- → 【関連記事】リラクゼーションサロンの内装のポイントは?顧客満足度を高める工夫を解説!
おしゃれは見た目だけではない?更なる差別化のための内装工夫点

おしゃれな印象を与える上で見た目の豪華さや優美さは重要ですが、施術中にはこれらの視覚的要素が見えにくくなってしまいます。
そのため、聴覚・嗅覚・触覚で感じられる要素も取り入れることで、より効果的な差別化につながります。
様々な要素をバランス良く取り入れ、複合的に感覚に訴えかけるおしゃれさを検討してみましょう。
音による演出
待合や施術中など、利用者様が待ち時間を過ごす空間にイメージコンセプトに合ったBGMをかけておくと、周囲の騒音を遮りつつ没入感やリラックス効果の向上が期待できます。
音楽以外にもアンビエントな音声の選択や音響環境の構築次第では、内装との相乗効果で空間の演出を大きく補強できるケースもあります。
香りによる演出
ディフューザーやアロマ・芳香剤等で雰囲気に合わせた香りをプラスするのも、非日常的な空間演出に役立ちます。
香りには好みが強く出る側面もあるため、ハーブや精油など天然由来の成分を中心にリラックス効果に主眼を置くのがおすすめです。
例えばベルガモットやオレンジ・スイートといった広く好まれやすい香りの選択をするなど、あまり主張を強くし過ぎないように配慮しましょう。
触り心地・素材にこだわる
例えば待合のソファの座り心地や、施術中体に触れるものの素材にこだわることでも、利用者様がよりリラックスできる時間を提供可能です。
普段触れる機会の少ない材質をアクセントに取り入れると、見た目だけでなく質感も新鮮で印象的なポイントとなる場合もあります。
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エステサロンの内装をおしゃれにしたいときの費用の目安
おしゃれな内装を実現するために、いくつかのテイストごとに、内装の工事費用※の目安を紹介します。
- ※費用感は以下の条件での想定となります(坪単価は地域によって変動があります)。
- ・20坪程度のスペース
- ・スケルトン状態からのスタート
- ・電気・空調・水回りなどの設備工事を除く表層部分のみの工事
高級感のある内装の場合

内容によって大きく変動しますが、高級なテイストでは多くの場合坪単価50~70万円前後が目安となります。
インテリア・照明・壁材・床材の選定などこだわるべき点は多岐に渡るため、別途家具も考慮すると総合費用が膨らみやすいです。
予算に応じて力を入れる箇所の見極めが大事になります。
ナチュラルな雰囲気の内装の場合

質と価格のバランスが程よいアイテム群で構成していくと想定して、坪単価30~50万円前後が目安となります。
ウッド調や自然素材・自然光を多く取り入れる造り、天然由来成分の香りによる演出など、アイテムの選択肢も多いので費用に合わせて幅広く選びやすい傾向があります。
ミニマル・シンプルですっきりした内装の場合

無駄なく最小限の要素に留める場合、坪単価10~30万円程度が目安となります。
装飾要素が少ないため、費用も比較的抑えやすい傾向にあります。
その分各部材の選定・レイアウトには、物足りなさを感じさせないための慎重な考慮も問われます。
すっきりした機能性と整然とした印象を維持しつつ、センスの良さを感じられる空間づくりを目指しましょう。
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おしゃれなエステサロンの内装のために

おしゃれなエステサロンの内装としての説得力を持たせるには、一貫したコンセプト、最新トレンドの導入、照明効果の工夫、小物・アイテムの活用、清潔感維持のしやすさなどの各ポイントを検討しましょう。
音や香り、素材の触り心地といった目に見えない要素もおしゃれさや特別感を演出するのに効果を発揮します。
おしゃれな内装のエステサロンの実現にはたくさんの要素が複雑に絡み合うため、各分野のプロフェッショナルのパートナーが必要となります。
カエル・デザイン・プロジェクトでは、コンセプト基盤作りの段階からおしゃれな内装の設計デザイン施工まで、エステサロンの空間づくりに関わるステップ全てにワンストップでお力添えが可能です。
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