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内装工事期間の目安は?オフィス・店舗開業を成功させるスケジュール管理術

カエルの内装建築コラム

内装工事期間の目安は?オフィス・店舗開業を成功させるスケジュール管理術 一覧へ

2025年9月8日内装工事の施工と管理に関する話題

内装工事の期間は、実際どれくらいかかるだろう?」オフィス移転や店舗開業を検討される際、多くの方がまず気になるのがこの疑問ではないでしょうか。

内装工事期間の見誤りは事業計画全体に大きな影響を与えてしまいますし、開業が1ヶ月遅れただけで、賃料の無駄な支払いスタッフ採用の遅れ、そして何より貴重な売上機会を逃すことになります。特に人気エリアでは、開業タイミングの違いが年間数百万円の売上差につながることも決して珍しくはありません。

店舗・オフィスの内装工事にかかる期間

一方で「とにかく急いで」と工事期間を無理に短縮しようとすると、今度は品質の問題や想定外のコストが発生するリスクも出てきます。

そこで本記事では、私たちが数多くのプロジェクトで培ってきた経験をもとに、内装工事期間を正確に見積もり、効率的なスケジュール管理を実現する方法をご紹介します。業種別の具体的な期間目安から、実際に使える工期短縮のコツまで、皆様の開業準備がスムーズに進むよう、実践的な情報をお届けいたします。

内装工事期間を左右する5つの決定要因

内装工事期間を左右する5つの決定要因

「うちは50坪だから○週間くらいかな?」と面積だけで工期を考えがちですが、実際にはそう単純ではありません。内装工事期間は以下の5つの要因が絡み合って決まってきます。

  • ◦工事規模による期間の違い
    面積が大きくなるほど期間は長くかかります。大規模工事の場合は複数の工程を同時進行することも可能ですが、職人や業者との調整が複雑になるため「面積が2倍だから期間も2倍」となるとは限りません。
  • ◦業種・業態による特殊要件
    意外に大きなポイントです。例えば飲食店なら厨房の給排水工事、美容室ならシャンプー台周りの設備、クリニックなら医療機器用の特殊電気工事など、業種ごとに「これがないと営業できない」という専門工事があります。
  • ◦既存建物の状態と解体範囲
    居抜き物件か、それともスケルトンからの工事か。築年数はどれくらいか。これによって大きく工期が変わります。古い建物では「解体してみたら予想外の問題が…」ということもよくある話です。
  • ◦設備工事の複雑さ
    電気容量は足りているか、給排水の位置は適切か、空調は新設が必要か。こうした設備まわりの工事が、工期を大きく左右する要因になります。
  • ◦行政手続きと検査スケジュール
    消防署や保健所などの検査は、申請してからすぐに実施できるわけではありません。特に年度末などの繁忙期では、検査日程の調整だけで数週間かかることもあります。

【業種別】内装工事期間の実際とスケジュール例

ここからは皆様が最も気になる「で、実際どれくらいかかるの?」という疑問にお答えします。過去の施工実績をもとに、具体的な期間目安をご紹介いたします。

オフィス内装工事

オフィス内装工事のイメージ
  • ◦小規模オフィス(50坪以下):2-3週間
    社員数20名程度までの一般的なオフィスです。既存の設備をうまく活用できれば、パーティション工事や床の張り替えなどの軽作業が中心となり、比較的スムーズに進めることができます。
    ただし、サーバールームを新設したり、会議室に防音工事が必要だったりする場合、通常の内装工事にプラス3-5日は見ておいた方が安心です。
  • ◦中規模オフィス(51-200坪):4-6週間
    このくらいの規模になると、エリアを分けて同時進行することが可能です。ただし、その分だけ職人や業者同士の調整が大変になります。
    電気の容量アップや空調工事が入ると、6週間以上はかかるとお考えください。
  • ◦大規模オフィス(201坪以上):8-12週間
    ワンフロア全体や複数フロアの工事となると、工事管理がかなり複雑になってきます。他テナント様への配慮や、エレベーターの使用調整なども必要で、「大きいから効率的」とは必ずしもいかないのが実情です。

店舗内装工事

店舗内装工事のイメージ
  • ◦小規模店舗(20坪以下):2-4週間
    物販店舗や小規模サービス店の標準的な工事期間です。給排水工事の有無が期間を大きく左右し、美容室やカフェなど水回りの工事が必要な業種では4週間程度を見込む必要があります。
  • ◦中規模店舗(21-50坪):4-6週間
    レストランや物販店の主力規模で、厨房設備や特殊什器の設置により期間が変動します。客席エリアと厨房エリアの並行施工も可能ですが、設備工事の調整により全体工期が決定されることが多い規模です。
  • ◦大規模店舗(51坪以上):6-10週間
    大型レストランや店舗の工事期間で、複数の専門業者による連携作業が必要となります。厨房設備、音響設備、特殊照明など、業種特有の工事が集中するため、詳細な工程調整が工期短縮の鍵となります。

業種別特殊事例

  • ◦飲食店:厨房設備工事で +1-2週間
    グリストラップ設置、排水工事、ガス工事、厨房機器据付など、飲食店特有の工事により標準的な店舗内装工事より1-2週間の延長が標準的です。
  • ◦美容室:給排水・電気工事で +1週間
    シャンプー台の給排水工事、大容量電気設備工事により、一般的な店舗工事より1週間程度の延長が発生します。
  • ◦医療・クリニック:設備・検査で +2-3週間
    医療機器用電気設備、感染対策設備、バリアフリー対応工事により、一般的なオフィス工事より2-3週間の延長が標準です。
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プロが教える内装工事期間短縮の7つの秘訣

プロが教える内装工事期間短縮の7つの秘訣

工事期間を短縮するのに有効な実践的手法を紹介します。施工を担当する業者と相談のうえで、上手にプロジェクトを進めていきましょう。

  • 1. 事前準備の徹底化
    「段取り八分」という言葉通り、内装工事も準備が成功の8割を決めます。現場測量、近隣挨拶、許可申請など着工前にできることはすべて済ませ、資材搬入ルートや作業スペースまで事前計画しておきましょう。
  • 2. 設計段階での工程最適化
    設計段階で「どの作業に一番時間がかかるか」を見極めることが大切です。標準的な部材や工法を使い、変更が起きやすい部分は事前に複数案を用意しておくと、迅速な判断ができて時間のロスを防げます。
  • 3. 資材の先行発注システム
    特注品や輸入品は納期が長いので早めの発注が肝心です。資材メーカーとの情報交換で在庫状況を把握し、保管スペースが狭い場合は必要な分だけタイミングよく納入してもらいましょう。
  • 4. 並行作業の効率的な組み合わせ
    「順番待ち」から脱却しましょう。躯体工事と電気配線準備、内装と設備工事の同時進行で工期を大幅短縮できます。作業員の動線計画と各業者との密なコミュニケーションが成功のポイントです。
  • 5. 専門業者との連携強化
    電気、設備、内装など各分野のプロとの連携が工期短縮の要です。定期的な工程会議で進捗共有し、過去に協働実績のある業者チームなら更にスムーズ。新技術や工法の提案も積極的に聞いてみましょう。
  • 6. 検査・手続きの前倒し実行
    行政検査や各種手続きは思った以上に時間がかかります。建築確認申請や消防検査などは工程表に組み込んで早めに実行し、検査機関との事前相談で複数検査の同日実施も検討しましょう。
  • 7. 予備日程の戦略的設定
    工期短縮を目指しても万が一の備えは必要です。全工期の5〜10%のバッファを各工程の節目に分散設定し、使わずに済んだら品質向上の追加作業に充てることでプロジェクト全体がレベルアップします。

これらの7つを実践することで、品質を維持しながら工期短縮を実現できるでしょう。ただし、無理な工期短縮は品質低下安全性の問題を招く可能性があるため、施工業者との綿密な協議のもと、現実的で実行可能な計画を立てることが成功への近道となります。

内装工事遅延の主要原因と予防策

  • ◦設計変更による遅延防止
    工事開始後の設計変更は期間延長の最大要因です。変更要望がある場合、事前の詳細打ち合わせで設計段階から反映させることで工事開始後の変更を最小限にします。
  • ◦資材調達トラブルの回避法
    複数の調達ルートの確保、代替品の事前選定により、資材調達リスクを軽減します。特に輸入建材や特注品については、納期遅延時の対応策を事前に準備しておきます。
  • ◦近隣対応・騒音問題への対策
    工事開始前の近隣説明会実施、作業時間の調整、低騒音工法の採用により、近隣トラブルによる工事の中断を予防できます。
  • ◦検査不合格リスクの最小化
    各種検査の事前準備と模擬検査の実施により、検査不合格による工期延長を防ぎます。各検査の要求事項を工事段階で確実に満たすための品質管理体制を構築します。
  • ◦施工業者選定の重要ポイント
    過去の実績、類似工事の経験、工程管理能力を総合的に評価した業者選定により、工事品質と工期の両立を実現します。
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工事期間短縮事例:3つの成功プロジェクトから学ぶ

カエル・デザイン・プロジェクトがこれまでに手掛けてきた店舗・オフィスの中から、工事期間の短縮に成功した事例をご紹介します。

フィットネスエリアもある複合型リラクゼーション施設|株式会社アルム様
フィットネスエリアもある複合型リラクゼーション施設|株式会社アルム様
・工期:1ヵ月 ・エリア:東京 ・建物:商業ビルテナント ・状態:改装工事
事務所利用しながらの改装工事。事前プランニングとお客様との綿密な連携により、複数業者の入る施工スケジュールをコントロール。
《 → 施工事例を見る 》
カフェのような応接スペースとショールームを兼ね備えた店舗設計|福岡トーヨー株式会社様
カフェのような応接スペースとショールームを兼ね備えた店舗設計|福岡トーヨー株式会社様
・工期:1ヵ月 ・エリア:福岡 ・建物:戸建て ・状態:居抜き
全体レイアウトを先行して決定。ショールーム部分は施工しながらの並行プランニングで、工事希望に対し大幅な短納期を実現。
《 → 施工事例を見る 》
遊び心・こだわりあふれる、かっこいいオフィス!|順豊エクスプレス株式会社様
遊び心・こだわりあふれる、かっこいいオフィス!|順豊エクスプレス株式会社様
・工期:1.5ヵ月 ・エリア: 大阪 ・建物:オフィスビル ・状態:改装工事
事務所稼働中の改装工事。工事箇所と業務利用エリアをゾーニングし、計画的に施工を実施。
《 → 施工事例を見る 》

専門家への相談

いかがでしたでしょうか。内装工事の期間は、本当に様々な要因が絡み合って決まることがお分かりいただけたと思います。

今回ご紹介した期間目安や短縮のコツを参考に、まずは大まかなスケジュールを立ててみてください。ただし、実際の物件や具体的なご要望によって期間は大きく変わってくるため、詳しいことは内装工事の専門家にご相談いただくのが一番確実です。

カエル・デザイン・プロジェクトは、これまで数え切れないほどのオフィスや店舗の内装工事をお手伝いしてきました。その経験から、お客様の事業計画に合わせた最適な工事スケジュールをご提案することができます。

「この物件だとどれくらいかかるの?」「もっと早くできない?」といったご質問がございましたら、ぜひお気軽にお声かけください。皆様の大切なプロジェクトが成功するよう、全力でサポートさせていただきます。

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