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サインの誘導が安心感を高める!内装設計から考える「迷わない」動線づくり

カエルの内装建築コラム

サインの誘導が安心感を高める!内装設計から考える「迷わない」動線づくり 一覧へ

2026年1月19日看板・サインに関する話題

サインとは

設計デザインに関する話題の中でよく出てくる「サイン」という言葉。

一般的には署名のことや合図の意味で捉えられることが多いのではと思いますが、設計デザインにおける「サイン」は標識や案内表示のことを指す言葉です。情報伝達の手段として言葉や動き、家具の種類などだけでは伝えられない内容を文字やマークで視覚的に補助し、人を誘導する役割があります。

街中の店舗デザインをはじめとして、私たちの生活する空間にも意外なほどに多様なサインが使われています。普段なんとなく認識しているこの「サイン」と「誘導」について改めて考えてみましょう。

※本記事では主に屋内のサインを取り上げています。

サインで誘導させる、迷わない動線計画

インフォサイン

内装におけるサインの「誘導」について、その目的効果を見ていきましょう。

誘導する=迷わせないこと

なぜサインでの誘導が必要かといえば、利用者が迷わず判断できるようにするためであることは想像に難くありません。

例えば、サインを見て入口から目的地まで順調に移動できると安心して次の行動に移れますが、反対に何もサインが無いと「恐らくこの先だけど合っているのか分からない」と確信が持てず不安になります。

目的をしっかり認識していないと設置場所やデザインがスムーズに決まりません。
当たり前のことのように思いますが、意外と見落としがちな点です。

サインがあるから迷わない=安心感がある、ということが、結果その空間の好感度や店舗へのリピートに繋がる一つの要因になるため、事前の確認と準備が必要になります。

《誘導を目的としたサインの例》

  • 美術館や水族館などの展示施設 … 順路に沿った床の矢印、展示エリアの番号
  • 駅構内 … ホームや出入口の方向を示す内照看板、床に貼られた整列の立ち位置マーク
  • 宿泊施設 … 左方向は101~110号室・右方向は111~120号室というフロア案内


クリニックや福祉系の施設、公共のエリアなどでは特に利用者の方が安心して過ごすことができるよう配慮する必要があるため、実際の動線や目線を想定してデザインすることが大切です。

用途に合わせるインフォメーションサイン

サインの種類は店舗やオフィスの数だけ幅があり、情報伝達が必要な場面毎にその用途に合ったものを配置するのが一般的な方法です。こうしたサインの考え方をインフォメーションサインと呼びます。

《シーンに応じた用途別のサイン》
●ブランドそのものをアピールする、店名や企業ロゴ
●「受付はこちら⇒」「トイレ」「STAFF ONLY」「ここから土足禁止」など、目的に合わせて人の動きを制御するもの
●「非常口」などの法律で設置が定められている標識


小売り店舗であれば、店内を満遍なく見て回り、自然とレジ付近に辿り着く回遊性を促してくれるフロアサインや、商品のカテゴリが分かるような陳列棚のプレートが求められます。

オフィスであれば、来客が受付の場所をすぐ把握できるよう案内図を設置し、来客の案内と社員の動きがぶつからないようにする順路表示などが優先度の高いサインと考えられます。

その場所・場面で想定される使い方を、訪れた人が自然と出来るように整えることがインフォメーションサインのポイントです。そのためには、内装デザインを考える際にあらかじめ動線設計の中に組み込んで考えるのが良いでしょう。

複雑な間取りになっていると視線が通らず、サインが見にくくなることもあるため、より効果的なサイン誘導をするには、整理されたレイアウトも重要といえます。サインはただ掲示すれば良いものとは考えず、トータルで空間の使い方を設計するための要素と捉えてみてください。

サインの誘導のしやすさを支える視認性・明瞭性

サインの視認性

サインで誘導させる時、実際には行動に移す前に大きく分けて「見つけてもらう」→「理解してもらう」という流れが発生します。

この2つの段階がスムーズであることが誘導のしやすさを左右するため、それぞれの留意すべき点を確認しましょう。

見つけてもらう

サインを掲示していても、それに気づかなければ意味がありません。
まずは見つけてもらえるように設置場所を考慮し、視認性を確保する必要があります。

空間内での色コントラストを高くデザインすることで視認性を上げることができるほか、立体構造により陰影を用いた表現も考えられます。

殊更に目立たせたい場合にはサイン自体に発光機能を持たせたり(内照サイン)、スポット光を当てたりなど、照明計画との連携でより注目度を高めると良いでしょう。

但し、目立てば良いというばかりではなく、その空間に溶け込みつつ必要な時にしっかり機能するのが好ましいサインと言えます。

理解してもらう

見つけてもらった次は、そのサインの内容を利用者に理解してもらうステップです。

シンプルでひねりのないデザインは理解が早く、情報伝達の点で有利です。イラストでの表現や、ストレートに文字で書くというパターンもあります。昨今、公共施設でのトイレ表記の分かりにくさなどが取り上げられますが、間取りの複雑さやデザイン性を優先させすぎてしまうことから引き起こされた誤解が多いのではないでしょうか。

サインは人に理解されて初めてその力を発揮するものです。

誰がそのサインを必要とするか、どんなシチュエーションで利用するかなど、様々な視点を持ってサイン計画をしましょう。

ブランディングサイン|誘導案内とブランド表現

ブランディングサイン

サインが誘導する役目であることは前提となりますが、サイン=デザインであることも確かです。
遊び心のあるデザインを取り入れることは、店舗やオフィス空間のブランディングとして良いアプローチになります。

同じデザインでも素材の組み合わせや見せる距離、陰影、周囲の環境で印象が大きく変わるため、視認性などの必要な機能は残しつつ様々なパターンを検討してみると良いでしょう。

《ブランディングサインの例》
●企業ロゴと同じ色のドアに、ピクトグラムを用いた室名サインで活発さを出す
●エレガントな印象を持たせるため、案内表示には明朝体のフォントで素材は真鍮を取り入れる
●交通系企業のオフィスで、道路標識のような意匠の案内看板を設置する


内装のテイストに沿って組み合わせることで、サインはその空間の価値を上げる要素の一部になります。

上で挙げた企業ロゴなどは直接的にそのブランドを表現しているデザイン性の強いサインとなるため、ブランディングサインのテイストに迷ったら参考にしてみると良いかもしれません。

まとめ

身近な場所にサインはたくさんありますが、どれも意味があって存在しています。
店舗やオフィスを作る際には、これらの要素をコントロールした適切なサイン計画が必要となります。サインが持つ機能を発揮できるように、早い段階から計画に組み込みデザインすると良いでしょう。

カエル・デザイン・プロジェクトでは、店舗・オフィスの内外装の設計・デザインと同時に、サイン計画まで含めた空間トータルでのデザインを提供しています。
サイン計画や空間デザインでお困りの場合は、お気軽にご連絡ください。

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