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オフィスの内装工事の流れは?依頼時の注意点も

カエルの内装建築コラム

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2025年9月22日オフィスデザインに関する話題

内装工事を考える

「新規開業で事務所を構えたい」「社員が増えて手狭になったから引っ越したい」「使い勝手を良くしたい」など、オフィスの工事を考える理由は様々です。

いざ始めようとした時に、いったいどんな工事が必要で、何に気を付けなければならないのかが分からない……となってしまうのではないでしょうか。

ここでは、オフィス内装を考える際に気を付けるべき点を挙げながら、依頼から施工までの流れを解説していきます。

ご紹介する実際の施工事例も参考にしてみてください。

オフィスの内装の主な工事内容

主な工事内容

オフィスの内装工事には、様々な種類の工事があります。

【主な工事項目】

  • ・解体工事 … 既存の建物や設備、内装などを安全かつ適切に取り壊す
  • ・壁/床/天井 建築工事 … 新たに壁や床、天井を設置・補修する工事。空間の区切りや仕上げ材の施工も含む
  • ・空調設備工事 … エアコンや換気扇など、室内の温度や空気の流れを調整するための設備を新設・更新・調整する
  • ・給排水設備工事 … 水道や排水管、トイレ、キッチンなど、水やお湯を供給・排出する設備の設置や工事
  • ・電気工事 … 照明、コンセント、配線、分電盤など、建物内外の電気関連の設備を設置・修理する
  • ・パーテーション工事 … 室内空間を仕切るための間仕切り(パーテーション)の設置を
  • ・什器造作 … カウンターや棚、収納などのオフィス用家具を現場の寸法に合わせて製作・設置する
  • ・ネットワーク工事 … 社内LANやWi-Fi、電話回線など、情報通信ネットワークの配線や機器設置を行う
  • ・看板工事 … 物件の壁などに設置する看板の製作・設置を行う

…など。

新規開設やオフィスの移転などで物件がまだ決まっていなければ、先に不動産選定なども必要になります。

もし新規開業で会社のロゴがない場合は、オフィス内装と同時に企業ロゴの制作ができるデザイン会社もありますので、依頼しておくと良いでしょう。
プロに任せることで、オフィスの顔となる看板がより魅力的になるはずです。

気になる費用は、内装工事と設備工事に分けた場合に下記程度だとお考えください。

【50坪のスタンダードオフィスの場合】 ・内装工事費:900万円(坪単価18万円)
・設備工事費:350万円(坪単価7万円)
・合計:1,250万円

ただし、条件の違いによって様々なパターンが考えられるため、実際の見積りと同じにはなりませんのでご注意ください。

費用の相場についての詳しいポイントは【こちら】

オフィスの内装工事の流れと工期

工事の流れと工期

内装工事で費用の次に気になるのは工期です。

その長さは、工事の規模や範囲・複雑さ、建物の状態、業態、手続きのスケジュールなど、組み合わせによって大きく変わります。

工事の流れを知っておくことで工期の予測も立てやすくなりますので、自社の場合はどんな工程を辿るのか考えておきましょう。

おおまかな流れ

では一般的にどんな流れで工事が進むのでしょうか。

物件探しから業者にお願いする場合を例モデルに、流れの一例をご紹介します。
※必ずしも全てのケースに当てはまるわけではございません。

① 何をしたいかの整理・期間の確認・予算の確保

・理想のオフィスの特徴をある程度出しておく
・希望の完了日を設定する
・どれくらいの予算が用意できるのか確認する

予算については、見積想定額+10~15%の予備費があると安心です。
補助金制度などの利用予定があれば、その金額と申請手続きにかかる期間も含めて算出しましょう。

② 業者探し

オフィスの内装工事を依頼する業者を選定します。

・主に内装のデザイン提案と設計は「設計デザイン会社」
・設計図を元に、実際に工事を遂行・管理するのは「施工会社(施工業者・工務店)」
・複数の会社を比較検討するのが一般的
・それぞれの分野ごとに業者を準備しますが、自分たちで全てを手配するのは大変なので必要な業者をワンストップで手配してくれる設計施工会社を選ぶと安心

設計デザイン会社と施工会社は連携して計画を進めていくため、元から提携業者がいる場合は紹介してもらえることもあります。

その他、業者選定の詳しいポイントは【こちら】

③ ヒアリング

設計デザイン会社から打合せを希望されます。
どういうオフィスを作りたいかを聞かれますので、伝えられることはしっかり伝えておきましょう。

【想定される質問】
・不動産選定の希望と立地の理想
・引き渡し希望日
・全体の予算
・重要視していること、デザイン面でのざっくりとした要望やコンセプト
・勤務する人数や将来の予定など、企業の体制
・家具の手配有無 など

その場で答えられない質問は持ち帰り、後日でもOKです。

④ 不動産選定

・ご自身で目星をつけておく場合は①の後の時点で決めておく
・「居抜き」か「スケルトン」か、希望するオフィスにできる設備が揃っているかによって費用や工期も大きく変わるため、しっかり確認してもらう

⑤ 現地調査

・物件の候補を、業者と同行して実際に現場で確認する
・間取りや設備のチェック、採寸などで状況を把握
・今の事務所のリフォームであれば、フロアの図面を用意しておくと良い

⑥ プランニング・お見積り

設計デザイン会社の方で、要望や現地調査の結果から実現可能な設計プランと見積りを作成します。

・ここで作成したプランからほとんどブレることなくデザインが決定することもあれば、予算の都合や改めてデザイン設計を詰めていくなかでコンセプトがガラリと変わることもある
・あくまでたたき台として見ておくと良い

⑦ ご契約

・デザイン、予算、業者の対応を加味して納得ができたら契約
・支払い条件などを確認するためにも契約内容はよく読んでおく
・交渉などは契約前に済ませる

⑧ デザイン設計

詳細なデザインやレイアウト、インテリア・仕様などを詰めていきます。

・サンプル確認や色味の調整もこの段階
気になることや不安なことは先に相談しておく
・ここで確定したものを後から変える場合は、追加費用がかかってしまう場合もあるので注意

⑨ 着工

いよいよ、前段の様々な工事を開始。

・管理上の立ち会いや周辺への挨拶についても相談しておく
・施錠管理や入退場ルールを物件オーナーと調整する必要があるため、事前の打ち合わせが大切

⑩ 点検

すべての工事を終えたら最終点検を行います。

・一緒に立ち会う場合は、仕上がりをしっかり確認
・不具合や気になる点はその場で伝えて早めの修正を依頼

⑪ 完工(お引渡し)

業者立ち合いのもと正式に引き渡されます。

・保証書・取扱説明書など必要書類を受け取っておく

家具の搬入などは内装が完了してからになることが多く、この時点で全て揃っていなかったり、お客様のお引越しがこの後に行われます。

⑫ 竣工撮影

出来上がった施工の記録や、デザイン会社の公式サイトで事例紹介をするために、カメラマンの撮影が入ることがあります。

・撮影の許諾が契約条件に含まれており、別紙で署名を求められることがある

会社の設立記念にもなりますし、冊子やWebなどの媒体に利用したい場合は写真の共有をお願いすることも忘れずに。

引き渡しが終わったあとのアフターサービス(メンテナンスなど)についても確認しておくと、困った時に焦らず相談できます。

工期

工期(準備期間から引渡しまでを含む)は内容によりますが、おおよそ3~4ヶ月見込まれます。
そのため、完成させたい日から逆算した時期に依頼をかけるのがベターです。

着工に先立って施工会社からスケジュール(工程表)を提出されることがほとんどなので、よく読んでおきましょう。

業者は逆算した期間内で実際にできることを選んでいくため、選択肢が狭まらないよう十分に時間の余裕をもつことが大切です。

どうしても時間がない場合は、業者が工期と予算を考えて解決策を提案してくれますので、最初に相談しておいてください。

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オフィスの内装イメージを考える時のポイント

イメージのポイント

内装デザインは設計デザイン会社が提案してくれますが、いくつか希望を伝えておくとより納得のいく提案が出てきやすいです。

ここでは、スムーズにデザインを決めるために、ある程度お客様側で考えて伝えておくと良いポイントを紹介します。

解決したい課題がある場合は明確にする

優先的に取り入れたいことは序列をつけて明確にしておきましょう。

・「前のオフィスが狭かったから、余裕のある空間にすることを重要視している」
・「入口から直接室内が見えないようにしたい」 など

レイアウト/エリア分けの希望を伝える

設計業界では「ゾーニング」をすると言ったりしますが、具体的なエリア分けの希望があれば使用用途とイメージを伝えておきましょう。

・「6人座れるくらいのミーティングのエリアを作りたい」
・「執務室の隣にカフェのような休憩エリアを設けたい」 など

使う家具の詳細や人数を共有する

使うオフィス家具や利用人数は、動線の確保や業務効率に関わります。

どんな業務環境になるのか予め伝えておくと、設計士ができる限り快適に過ごせるよう配慮してくれます。

・「PC作業がメインなので大きなデスクの設置と配線をうまくやりたい」
・「将来的に社員が増えても大丈夫なようにしたい」
・「オンラインミーティングが多いので遮音性をしっかりさせたい」 など

コンセプト/ブランディングに沿った色合いや、心地よいと思える素材を選ぶ

内装デザインを進めていくと、デザイナーから意見を求められることがあります。

あとで「やっぱりやめた」となると作業工程の積み増しと同時に追加費用がかかることもあるため、機能や印象の違いなど、気になることは質問しながら吟味していきましょう。

具体的なビジョンがない場合やどういうオフィスにするのが一般的なのか分からない時は、業務内容や普段の働き方を共有しつつ設計デザイン会社へ意見を求めるのも良いでしょう。

オフィス内装の工事を依頼する時の注意点

注意点

理想のオフィス内装を目指したいところですが、様々な理由で要望が通らないケースがあることも念頭に置いておきましょう。

設計デザイナーや施工業者は、可能な限りお客様の希望を叶えるために制限のある中でも最善の方法を探しますが、安全で現実的な計画を優先してご提案することもプランニングの1つです。

提出されたデザインに要望が反映されていないと感じた時は、理由や代案を確認してみてください。

法令遵守

建築基準法、消防法などの守るべき法律や規則があり、抵触してしまう設計施工はできません。

具体的には、防火や避難を目的とした「壁や天井には決まった性質のある材料を使用しなければならない」「密室になる個室が設けられない」などで、思った通りのデザインにできないということが起こりえます。

壁の増築を不可としているなど、物件独自の決まり事がある場合も同様です。

工事区分と費用負担|A工事・B工事・C工事

工事には区分があり、費用の負担先や業者・工事内容の決定権が分かれています。

物件のオーナー・お客様(テナント)双方が確認するのはもちろん、デザインの自由度や工事の段取りにも関わるため、各関係業者にも情報共有を行いましょう。

工事区分表

C工事であっても無断で行わずにオーナーや管理会社へ承認を得てから発注をします。
どこまでがA工事・B工事か(=どちらの負担か)などを詳細に確認しておきましょう。

資金調達(補助金など)や入居審査にかかる時間の考慮

補助金申請(例:事業再構築補助金、IT導入補助金など)は、採択発表~入金までに数ヵ月かかることも。
申請前に着工できない場合もあります。

入居審査(信用調査や審査書類提出)には数日~数週間かかることが一般的です。

工事期間の騒音に関する近隣への周知と対策

騒音、振動、搬入出車両の往来などで周囲に迷惑がかかる場合があります。

施工に入る業者が対応してくれる場合もありますが、近隣テナントや管理会社には事前に工事日時・内容の周知が必要ですので確認しておきましょう。

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オフィスの内装工事の施工例

ここで、カエル・デザイン・プロジェクトが設計からトータルプロデュースしたオフィス事例をいくつかご紹介いたします。

デザインはもちろん、それに至るまでのプロセスやご提案のイメージなどもぜひ参考にしてください。

株式会社マーベリックス

株式会社マーベリックス

カフェのようなくつろげるオフィスデザインに仕上がったこちらの事例は、お客様のことを知っていく中でインスピレーションを受け、デザインをしています。

お客様の業務が常にPC作業をされていることから、体を伸ばしたりリラックスできるエリアをご提案。

「オフィスらしくしたくない」というお客様からの要望をしっかりヒアリングし、サンプル材やイメージ画像を確認していただきながら作り上げたオフィスです。

事例の詳細は下記からご覧ください。
→ 制作事例:株式会社マーベリックス

DATTJAPAN株式会社

DATTJAPAN株式会社

こちらは大勢のスタッフが勤める、比較的規模の大きいオフィス事例です。

社員ファーストなお客様の想いを反映し、執務室内の明るい印象や人の行き来がしやすい空間の確保を意識しています。

フリースペースは元からある大きな柱に沿った造作カウンターや、デザイン性のあるライトの組み合わせで上品な雰囲気を演出しました。

息抜きのできるエリアと執務室でメリハリのあるオフィスです。

事例の詳細は下記からご覧ください。
→ 制作事例:DATTJAPAN株式会社

アシックス商事株式会社

アシックス商事株式会社

支店として比較的小規模のオフィス を構えるケースでは、シンプルに短工期でのご提案をすることもあります。

常駐される方もいれば、社内外関わらず人の出入りも多いからこそ過ごしやすい空間を意識したこちらの事例は、元からあるガラスパーテーションを活用したことや、お客様自身の豊富な経験からスムーズにデザインが決定しました。

イメージカラーである青をアクセントにしたエントランスデザインは、お客様からも大変好評でした。

事例の詳細は下記からご覧ください。
→ 制作事例:アシックス商事株式会社

まとめ

いかがでしたでしょうか?

オフィスの内装工事を依頼する時の注意点はたくさんあります。

しかし、全てをお客様の方で解決しなければならないのではなく、様々な手配を設計デザイン会社が一括でしてくれることも多いです。

内装工事の流れを知っていることでそれぞれ好きなように業者を選ぶことが可能ですが、提示された金額やスケジュールに問題がなければ1つの業者へ手配をお任せしてしまうのも良いでしょう。


カエル・デザイン・プロジェクトでは不動産選定から最後の引き渡しまで、一括でサポートしております。

豊富な経験を活かしてお客様の状況に沿ったご提案をいたしますので、まずはお気軽にご相談ください。

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