- 店舗デザインの カエル・デザイン・プロジェクト TOP
- カエルの内装建築コラム
- 店舗デザイン
- 店舗ブランディングとは?選ばれる店舗になるための3つのポイント
2025年10月27日店舗デザインに関する話題

店舗の魅力をより多くのお客様に伝えるためには、「その店らしさ」を一貫して体験として届ける「店舗ブランディング」が重要です。店舗ブランディングは、価格競争からの脱却、リピーター獲得による収益性の向上、さらに従業員のモチベーションアップといった効果が期待できる取り組みです。
今回は、店舗ブランディングの基本から効果、そしてデザインの実践的ポイントまで詳しく解説します。
目次
店舗ブランディングとは

店舗ブランディングとは、店舗独自の価値や世界観をお客様へ一貫して伝える取り組みを指します。
具体的には、屋号やロゴ、看板といった視覚的要素のほかに、商品・サービスの特徴、内装デザイン、接客方針、広告、プロモーション戦略など顧客体験全般を含めて統一的に設計・運用する手法を指します。
こうしたブランディングによって、店舗空間や体験が強く印象づけられ、長期的な信頼とリピーター獲得につながるのです。
店舗ブランディングによって期待できる効果

店舗ブランディングは中長期的に大きな効果をもたらします。ここでは、期待できる効果について具体的に解説します。
価格プレミアムの実現につながる
強いブランドを確立すると、お客様にとってその店舗は「他には替えられない存在」となります。単なる価格競争から脱却し、競合より多少高くても選ばれる理由を持つことができるのです。これを、価格プレミアムといいます。
物価高で消費支出が減る中、企業が生き残っていくには、人件費を抑えるといった単純なコスト削減や、低価格での競争から抜け出す必要があります。価格プレミアムの実現は、店舗の持続的な成長にもつながるでしょう。
収益性アップにつながる
ブランディングはリピート顧客の増加に直結します。さらに新規顧客の獲得コストはリピート顧客の維持コストよりも高いとされるため、固定客が増えるほど収益性が安定しやすくなります。
お客様から選ばれ続ける店舗ブランドは、長期的な利益も最大化しやすいのです。
従業員の働くモチベーションにつながる
店舗ブランディングを通じてブランドの方向性や理念が明確に共有されることで、スタッフは「自分が何を目指して働いているのか」を理解しやすくなり、日々の業務にも自信を持って取り組めるようになります。こうした意識の統一は、ブランドの価値を体現する行動につながり、接客やサービスの質の向上も後押しします。
店舗ブランディングのカギとなる“店舗デザイン”のポイント
店舗ブランディングにおいて、最も強い影響力を持つのが「店舗デザイン」です。人は情報の約87%を視覚から得ているといわれ、店内の色彩やレイアウト、空間演出はブランド体験を大きく左右します。
ここでは、店舗デザインを成功に導くための具体的なポイントを紹介します。
色彩や光の心理的効果を活用する
色や光はお客様の感情や購買意欲に直接作用する要素です。
まず「色」には、それぞれ心理的な効果があります。例えば暖色系は安心感や親しみを与え、飲食店では食欲を刺激する効果が期待できます。一方、寒色系は落ち着きや清潔感を印象づけるため、医療や美容系の店舗で好まれる傾向です。
次に「光」についてです。照明の明暗や照らし方、色味が、空間の印象を大きく左右します。例えば、寒色系の強い光は商品を際立たせ、購買意欲を高めるといわれています。反対に、暖色系の間接照明は滞在時間を長くする傾向があります。
また、光で道筋を示すように足元を照らしたり、ゴールとなる方向をより明るくしたりすることで、奥へ進んでもらいやすくなる誘導の効果も期待できます。
こうした心理的効果を理解し、ブランドコンセプトに沿って色彩や光を設計することが重要です。
空間の使い方を工夫する
レイアウト設計は、店舗の世界観を表現する上で欠かせない要素です。例えば、非日常感を演出する店舗では、天井を高くして開放感を強調したり、座席の間隔を広く取ってゆとりを感じさせたりする工夫が効果的です。
逆に、親近感や賑わいを重視する場合は、通路や席を近めに配置し、人との距離感を縮めるデザインが向いています。このように、店舗の目的やコンセプトに応じて空間をどう使うかが、顧客体験の質を大きく左右します。
店舗別のレイアウト例は以下の通りです。
- ◦飲食店(高級店)
あえて店内の様子が分かりにくく設計することで、入店の敷居を高くし、高級店ならではの非日常性を強調すると共に店舗ブランディングを体感いただけます。 - ◦カフェ(カジュアル店
立地に応じたオープンテラスを設置することで、開放的なイメージを創出できます。「誰でも気軽に利用できるリラックス空間」というブランド像を強められます。 - ◦クリニック・サロン
施術エリアと受付・待合エリアを明確に分離することで、プライバシーを重視する姿勢を表現できます。「誠実で信頼できるブランド」という印象を付けるのに役立ちます。
空間演出もあわせて考える
店舗デザインを視覚的要素だけにとどめず、五感に働きかけることで、より深いブランド体験を提供できます。例えば、BGMによって店舗の雰囲気を盛り上げたり、香りを取り入れて来店時の印象を強く残したりする工夫です。
こうした音や香りの演出は、無意識のうちにお客様の記憶に残りやすく、再訪を促す効果も期待できます。つまり、店舗デザインは「目で見る」要素に加えて「感じる」要素を融合させることで、店舗ブランディングの力を最大化できるのです。
店舗デザインのご相談受付中
内装のイメージが固まっていない方もご安心ください。
カエル・デザイン・プロジェクトなら、プロのデザイナーがお客様に最適なプランをご提案します。
店舗ブランディングの事例

店舗ブランディングは、単なるデザインの統一ではなく、ブランドコンセプトから空間設計、ロゴ、看板から商品・サービスの提供や広告・メディア展開まで一貫したメッセージを伝えるための総合的な取り組みです。
店舗デザインを手掛けるカエル・デザイン・プロジェクトでは、店舗出店の計画段階から完成までサポートしており、こうした店舗ブランディングのご相談も可能です。経験豊富なスタッフが丁寧にヒアリングし、お客様自身もまだ気づいていないような本当のご要望を引き出しながら、「こんなお店にしたい」を形にいたします。
開店に必要なWEBサイトやメニュー、看板などのグラフィックデザインもお手伝いいたしますので、ぜひお気軽にお問合せください。
ここでは、ブランドコンセプトを空間全体で表現した当社の施工事例を紹介します。
- そのほかの店舗ブランディング事例はこちら
- >> 店舗デザイン事例
- >> 広告・クリエイティブ事例
綺翠 -kisui Clinic 様|「和」な美容クリニック

札幌の繁華街であるすすきの駅直結の商業ビルにオープンした美容クリニック「綺翠 -kisui Clinic」様では、「和モダンの雰囲気」というコンセプトをもとに、洗練されながらも和の趣を感じる空間デザインとブランディングを実現しました。
商業施設内という制約のなかで、施設の「共用廊下側の店舗正面には大きく開口部を設けなければならない」という条件を逆手に取り、足元に窓を設けることで他にはない特徴的な店構えを創出。
ロゴタイプには緑色のリボンをあしらい、「爽やかさ」「美しさ」を表現しています。
antenna coffee 様|こだわりの店舗とロゴ・看板デザイン

岩見沢のアンテナコーヒー様では、カフェのある街のシンボルである観覧車と、こだわりのコーヒー豆を取り入れたデザインで、「コーヒーとともに岩見沢のアンテナに」をコンセプトとして、ロゴデザインを一から作り上げしました。
店舗の内装やサインなどと合わせて制作された名刺とショップカードでは、手に取っていただいたときを想定しながら、紙質もこだわりを持って選び、トータルデザインによる高いブランディング効果を実現しました。
地域性を活かしたブランドストーリーの構築と、細部へのこだわりが印象的な事例です。
株式会社counter9 様|伝統的かつ革新的なパッケージデザイン

冷凍いなり寿司を製造・販売する株式会社counter9様では、いなり寿司という伝統的な和のイメージと、冷凍することで作りたての美味しさを堪能できる革新的なイメージを意識したパッケージデザインを制作しました。マットな黒い箱にお店のロゴを箔押し加工した、高級感のある意匠となっています。
また、6種類ある味を視覚的に差別化するため、「和」を想像させる落ち着きのある6色を選び、それぞれのメイン具材の写真を配置しました。機能性とブランド性を両立させる工夫です。
店舗デザインのご相談受付中
内装のイメージが固まっていない方もご安心ください。
カエル・デザイン・プロジェクトなら、プロのデザイナーがお客様に最適なプランをご提案します。
まとめ
店舗ブランディングは、価格競争からの脱却、収益性の安定、従業員の意欲向上といった多方面での効果をもたらします。その鍵となるのは、コンセプトを空間や体験に落とし込み、一貫したメッセージをお客様へ届けることです。当社事例もご参考にしていただき、ぜひ自店に合ったブランディング戦略を考えてみてください。

