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オフィス内装を緑化して生産性が向上!? 科学的根拠から学ぶ効果的な導入法

カエルの内装建築コラム

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2026年1月5日オフィスデザインに関する話題

近年、働き方改革や健康経営の重要性が高まる中で、オフィス緑化が注目を集めています。単なる見た目の良さだけでなく、従業員の健康や生産性に具体的な効果をもたらすことが、科学的な研究によって明らかになってきました。

オフィス緑化イメージ

この記事では、オフィス緑化がもたらす科学的な効果、具体的な導入方法、そして予算別の実践プランまで、店舗開発担当者や経営者の方に役立つ情報を分かりやすくご紹介します。緑化を検討されている方も、まだ迷っている方も、ぜひ参考にしていただければ幸いです。

オフィス緑化がもたらす3つの科学的効果

オフィス緑化がもたらす3つの科学的効果

オフィスに植物を取り入れることで得られる効果は、思っている以上に大きいものです。ここでは、科学的なデータに基づいた3つの主要な効果をご紹介します。

[1]ストレス軽減とメンタルヘルス改善

まず注目したいのが、植物が持つストレス軽減効果です。千葉大学の研究では、卓上に生花を置いて見るだけで、副交感神経の活動が15%アップし、ストレスを感じる際に働く交感神経の活動が16%ダウンすることが確認されています。これは単なる「気分が良くなる」というレベルの話ではなく、生理学的に計測できる明確な変化なのです。

□ サイエンスの視点から - 第10回「花セラピーの効果」|千葉大学環境健康フィールド科学センター
[PDF]www.fc.chiba-u.jp/…

また、環境省の調査によれば、オフィス緑化を導入した企業の従業員の45%が、モチベーションの向上を実感しているというデータもあります。

□ オフィス緑化に関する優良事例調査 報告書|環境省自然環境局生物多様性センター
[PDF]www.biodic.go.jp/…

メンタルヘルスケアという観点からも、オフィス緑化は有効な投資です。ある試算では、1万円の緑化投資が3〜5万円のリターンを生むとも言われています。これは、従業員のメンタル不調による休職や離職のコストを考えれば、決して大げさな数字ではありません。健康経営に本気で取り組むなら、オフィス緑化は検討すべき重要な施策の一つと言えるでしょう。

[2]生産性・創造性の向上

植物が職場の雰囲気を良くするだけでなく、実際の仕事のパフォーマンスにも影響を与えることが分かっています。自然の要素を取り入れるバイオフィリックデザインの研究によれば、適切に緑化されたオフィスでは、生産性が6%、創造性が15%向上するというデータもあります。

緑視率と生産性・創造性の関係

ここで重要なのが「緑視率」という概念です。緑視率とは、人の視界に占める緑の割合のことで、10〜15%が最適とされています。この範囲であれば集中力が高まり、創造的な作業でのパフォーマンスが向上することが実験で確認されています。

ただし、注意すべき点もあります。緑視率が25%を超えると「緑が多すぎる」と感じる人が増え、逆に集中力が低下する可能性があるのです。つまり、「緑は多ければ多いほど良い」というわけではなく、適切なバランスが大切ということですね。

作業効率の比較実験でも、植物がある環境とない環境では明確な差が出ています。特にデスクワークが中心の現代のオフィスにおいて、適度な緑化は従業員のパフォーマンスを引き出す効果的な手段と言えるでしょう。

[3]空気浄化と快適な職場環境の実現

植物の効果は視覚的・心理的なものだけではありません。物理的な環境改善にも貢献します。植物は光合成の過程で、ホルムアルデヒドやベンゼンといった室内の有害物質を吸収する空気清浄効果を持っています。新しいオフィス家具や建材から放出される化学物質が気になる場合、植物は自然な空気清浄機として機能してくれます。

空気浄化と快適な職場環境の実現

愛媛大学の研究では、VDT(ディスプレイ)作業中や作業後に植物を見ることで、視覚疲労が緩和・回復することが確認されています。長時間パソコンに向かう仕事が多い現代のオフィスワーカーにとって、これは見逃せないメリットです。

□ 観葉植物を見ることがVDT作業に伴う視覚疲労に及ぼす影響|植物工場学会誌(JOURNAL OF SHITA)
[PDF]www.greenleafips.com/…

さらに、植物は室内の湿度調整にも役立ちます。適度な湿度が保たれることで、快適性が向上するだけでなく、風邪などの感染症予防にもつながります。エアコンや空気清浄機の使用頻度が減ることで、電気代などのランニングコストの削減も期待できるのです。

成功するオフィス緑化の実践ポイント

ここからは、実際にオフィス緑化を導入する際の具体的なノウハウをご紹介します。効果的な緑化を実現するために押さえておきたいポイントを見ていきましょう。

最適な緑視率は10〜15%

最適な緑視率は10〜15%

緑視率の設定は緑化成功の鍵を握ります。緑視率の計算方法はシンプルで、「緑の面積÷撮影範囲(視界全体)」で求められます。実際にスマートフォンで従業員の目線の高さから写真を撮り、画像編集ソフトなどで緑の部分の割合を測ることで、おおよその緑視率が分かります。

10〜15%という数値を実現するための目安として、たとえば20坪(約66㎡)のオフィスであれば、中型の観葉植物を5〜7鉢、小型のデスクプランツを10〜15個程度配置するイメージです。40坪(約132㎡)のスペースなら、大型植物2〜3鉢、中型植物10〜12鉢、小型植物20〜30個といった配分が考えられます。

25%を超えないように注意しながら、まずは控えめに始めて、従業員の反応を見ながら調整していくのが良いでしょう。

場所別の配置アイデア

オフィスのエリアごとに、緑化の目的と効果的な配置方法が異なります。

場所別の配置アイデア
エントランスを緑化する

オフィスのエントランスは企業の顔となる場所です。来客に良い印象を与えるため、大型の観葉植物やグリーンウォールを設置するのが効果的です。企業イメージの向上に直結する重要なポイントと言えます。

執務スペースを緑化する

執務エリアでは、デスク上の小型植物やパーティション型グリーンが活躍します。個々の作業スペースに緑を配置することで、従業員一人ひとりがストレス軽減効果を実感しやすくなります。

会議室を緑化する

会議室やミーティングスペースでは、適度な緑があることでブレインストーミングやアイデア出しの際に発想が豊かになる効果が期待できます。リラックス効果もあり、会議の雰囲気を和らげてくれるでしょう。

休憩室・カフェスペースを緑化する

休憩スペースには、コミュニケーションを活性化させる緑化がおすすめです。植物を眺めながらのリラックスタイムは、従業員同士の会話も弾みやすくなります。

通路・廊下を緑化する

ワークエリア間を繋ぐ動線上には、邪魔にならない壁面緑化やハンギングポット(吊り下げ式)が適しています。移動の際にも緑を感じられることで、オフィス全体の緑視率を自然に高められます。

メンテナンスを前提とした植物選び

メンテナンスを前提とした植物選び

緑化を長続きさせるためには、メンテナンスの現実を考えた植物選びが重要です。

観葉植物(本物の植物)

本物の植物を選ぶ場合、空気清浄効果や本物ならではの癒し、成長を楽しめるといったメリットがあります。一方で、水やりや剪定といった手間、枯れるリスクも伴います。初心者でも育てやすいのは、サンスベリア(空気清浄効果が高く乾燥に強い)、パキラ(丈夫で管理しやすい)、ポトス(水耕栽培も可能で失敗しにくい)といった品種です。

□ サンスベリア
アフリカ原産。耐乾燥性が高く剣状葉が特徴。
空気清浄効果と夜間酸素放出に優れ初心者向け。
□ パキラ
熱帯アメリカ原産。編み込み幹が特徴的。
耐陰性が強く手入れも比較的簡単です。
□ ポトス
熱帯アジア原産、ツル性で心臓形の葉を持つ。
空気清浄効果が高く、暗所・水耕栽培可能で増やしやすい。
フェイクグリーン(アーティフィシャルグリーン)

フェイクグリーンは、メンテナンスがほぼ不要で枯れる心配もありません。セキュリティエリアや高層階など、頻繁な出入りが難しい場所にも適しています。デメリットは空気清浄効果がないことと、初期費用がやや高めなこと。選ぶ際は、安価なものではなく、見た目がリアルで高品質なものを選ぶことが大切です。

おすすめの使い分けとしては、エントランスやコミュニケーションエリアには本物の植物、高層階やセキュリティが厳しいエリアにはフェイクグリーンを配置する方法です。両者を組み合わせることで、効果とメンテナンスのバランスが取りやすくなります。

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予算別・規模別の導入方法

オフィス緑化の導入方法

実際にオフィス緑化を始めるにあたって、予算や規模に応じた具体的なプランをご紹介します。自社の状況に合わせて参考にしてください。

小規模[5万円〜]観葉植物の設置から始める

初めてオフィス緑化に取り組む企業や、予算が限られている中小企業向けのプランです。

まずは観葉植物5〜10鉢を、エントランスや会議室、休憩スペースといった重要なエリアに配置します。加えて、デスク上に小型の植物を3〜5個置き、エントランスには存在感のある大型植物を1〜2鉢設置する、というシンプルな構成から始めましょう。

購入はホームセンターや園芸店、オンラインショップで十分です。担当者を決めて週1回の水やりルールを設ければ、それほど手間もかかりません。

この規模でも、従業員の反応は意外と良いものです。「オフィスの雰囲気が良くなった」「癒される」といった声が聞かれたら、段階的に拡大を検討していけば良いでしょう。小さく始めることで、リスクも最小限に抑えられます。

中規模[30万円〜]壁面緑化やパーティション活用

ある程度の効果を実感し、本格的に緑化に取り組みたい企業向けのプランです。

グリーンウォール(パネル式またはマット式)を一部のエリアに導入したり、パーティション型グリーンで執務スペースを仕切りながら緑化したりすることで、視覚的なインパクトも高まります。面積に応じて費用が掛かりますが、会議室や休憩室を重点的に緑化することで効率的に導入。自動水やりシステムを部分的に導入すれば、メンテナンスの負担も軽減できます。

この段階では、緑化デザインを専門とする業者への相談をおすすめします。プロの視点からオフィスレイアウトに合った提案を受けられるため、効率的に緑視率10〜15%を達成できるでしょう。月1回の専門業者によるメンテナンス契約を結んでおけば、植物の状態管理も安心です。

従業員満足度の向上も期待でき、採用活動の際にも「働きやすい環境づくりに力を入れている企業」としてアピールできるようになります。

大規模[100万円〜]バイオフィリックデザインの本格導入

健康経営に本格的に取り組む大企業や、新築・移転のタイミングで一から設計したい企業向けのプランです。

オフィス全体をバイオフィリックデザインの思想で設計し、250種類以上の植物を配置するといった本格的な緑化も可能になります。有名な例ですと、東急不動産株式会社のオフィスでは、このレベルの緑化によって従業員のウェルビーイング向上に成功しています。ミーティングスペースなど特定のエリアでは高い緑視率を実現しつつ、全体としてはバランスを保つことで働きやすさに配慮した設計も可能です。

【 関連記事 】
 → 健康経営実現にはオフィスづくりが重要!設計施工のポイント紹介|オフィスデザイン|カエルの内装建築コラム

大規模なオフィス緑化の場合は、自動水やりシステムやIoT管理システムを導入すればメンテナンスの手間を大幅に削減できますし、グリーンカーテン屋上緑化まで含めた総合的なアプローチも検討できるでしょう。

この規模のオフィス緑化の導入にあたっては、専門のコンサルタントとの綿密な打ち合わせが必須です。段階的な施工を行い、ストレスレポートや生産性測定などで効果を数値化していくことで、投資対効果を明確にできます。

期待できる効果は数字だけではありません。企業ブランディングの向上、採用力の強化、従業員の定着率アップといった、長期的な経営メリットにもつながります。

オフィス緑化を含めたデザインをご検討ください

オフィス緑化は単なる装飾ではなく、従業員の健康と生産性を高め、企業の成長を支える戦略的な投資と言えます。

私たちカエル・デザイン・プロジェクトでは、店舗やオフィスの内装デザインにおいて、緑化施策を含めた総合的なご提案を行っています。お客様のご予算や目指す働き方に合わせて、最適なバイオフィリックデザインをご提案させていただきます。

「まずは小規模から始めたい」「本格的なオフィスリニューアルを考えている」など、どのような段階でも構いません。緑化に関するご相談やオフィスデザイン全般について、お気軽にお問い合わせください。科学的な根拠に基づいた、効果的で美しい空間づくりをお手伝いいたします。

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