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- 内装工事の坪単価を業種別に徹底解説!相場表と費用を抑えるポイント
2026年7月27日店舗デザインに関する話題

店舗やオフィスを開きたいと考えたとき、まず気になるのが「内装工事にいくらくらいかかるのか」なのではないでしょうか。
予定している面積から坪単価で調べようとしても「坪単価〇〇万円〜」と幅のある情報が複数あり、なかなか「自分の業種だといくらが妥当なのか」がつかめないまま、というケースも多いかと思います。
内装工事の坪単価は業種や物件の状態などスタート地点によって大きく変わるため、条件を整理しないと資金計画や物件探しも進めにくくなってしまいます。
そこでこの記事では、内装工事の坪単価を業種別・物件状態別の早見表で整理したうえで、業種によって坪単価が変わりやすい点、そして設定した予算の範囲で費用を抑えるためのポイントを解説します。
目次
内装工事の坪単価相場に幅がある理由

坪単価とは、内装工事費を面積(1坪=約3.3㎡)で割った金額のことです。
似た条件の規模の違う物件同士を比べやすいため、内装費用の目安としてよく用いられています。
坪単価の情報が業種やサイトごとにバラバラに見えるのは、坪単価があくまで「おおよその規模感」を把握するための過去工事費ベースの目安で、「坪単価 × 坪数 = 総額」がそのまま成り立つ精密な見積もり指標ではないためです。
同じ業種でも、内装のグレード・設備の量・物件の状態・地域が違えば坪単価は上下し、設計料や什器費等は坪単価の外で別途見込んでおく必要があります。
つまり、坪単価は「自分の業種のスタートラインの相場感」を知るためのものさしで、そこから具体的な物件や要望といった条件に応じて変動する、という捉え方が現実的です。
まずは次項の早見表で、業種ごとのおおよその位置を確認していきましょう。
【業種別】内装工事の坪単価相場早見表
業種ごとの相場感を、物件の状態(スケルトン/居抜き)別でまとめた一覧をご紹介します。
なお、ここで示すレンジはあくまで一般的な相場を整理した参考値となります。
実際のお見積もりは物件・ご要望によって変動しますので、詳細はお問い合わせ下さい。
業種別×物件状態でみる坪単価相場の早見表

居抜き物件は、前テナントの設備や内装をどこまで活かせるかで金額が大きく変わります。
一般的には、同じ業態の居抜きで設備や内装を再利用できればスケルトンより費用を抑えやすい一方、業態が異なると解体や入れ替え・改装が増え、居抜きのメリットは薄れていきます。
坪単価外となる設計料・申請費・什器費
早見表を参考にする際に別途注意しておきたいのが、「坪単価 × 坪数」だけでは総工費の金額にならないという点です。
坪単価が表しているのはあくまで設備や内部構造・見た目を作る内装工事そのものの平均費用で、実際の必要予算には次のような費用が別途加わります。
- ◦ 設計・デザイン費 … 設計やデザインにかかる費用。工事費の一定割合で見込まれることが多い項目
- ◦ 各種申請費 … 用途や業種により必要となる申請・届出の費用
- ◦ 什器・家具・機材費 … 据え置きの厨房機器、セット面、医療機器、什器など、業種やグレードごとに大きく差が出る部分
つまり、内装の完成に必要な総額は「内装の坪単価(× 坪数)+設計・申請費用+什器・家具費用」で見込むのがより正確です。
早見表の数字のみで内装予算を考慮を終えず、別途什器や申請の費用も忘れずに見込むようにしましょう。
もう一点、覚えておきたいのは規模感によって坪単価そのものが変わりうることです。
一般に、坪数が小さいほど坪単価は高くなりやすく、坪数が大きい広い面積を扱うほど坪単価あたりの費用は下がっていく傾向があります。
これは面積が小さくても最低限必要な設備工事は大きく変わらないためです。
早見表の数字は10〜20坪程度を念頭に置いた目安と考え、ごく小規模な物件では坪単価が上振れしやすい点にも注意しましょう。
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ちなみに:テナント工事の「A工事・B工事・C工事」とは?
- テナント物件では、工事費用を誰が負担するかの区分(A工事・B工事・C工事)も総額に影響します。
どこまでが自己負担になるかは契約内容で変わるため、区分の基本を押さえておくと見積もりの読み違いを防げます。
→ 【関連記事】「A工事・B工事・C工事」を解説!押さえるべき基本知識
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坪単価が業種別で変わる理由と上振れポイント

業種によって坪単価が変わるのは、その業種特有の「費用のかかるポイント」が存在するという構造的な要因にあります。
ここでは、その理由と実際に予算が膨らみやすいポイントを業種のタイプごとに見ていきます。
設備の比重が大きい業種(飲食店・美容室・クリニック)
飲食店・美容室・サロン・クリニックなどは、内装そのものよりも「設備」の比重が大きくなりやすい業種です。
「設備要件が多い業種ほど坪単価は上がりやすい」というのが一般的な考え方になります。
- ◦ 飲食店:ガス容量や排気能力の増強、グリストラップ、ダクトの引き回しなど厨房まわりのインフラで予算が変動
- ◦ 美容室・サロン:シャンプー台やセット面の位置に伴う給排水設備の調整や床上げ工事の有無が費用を左右
- ◦ クリニック・歯科:診療ユニットに合わせた給排水・電源、診察室の区画、レントゲン室まわりの対応など、医療系ならではの要件が影響
空間の要件がある業種(パーソナルジム・室内ゴルフ)
パーソナルジムや室内ゴルフ練習場のように、空間そのものに特別な要件が求められる業種もあります。
具体的には天井の高さ、床 の強度、音や振動への対策など、「箱」の性能を引き上げる工事が必要になります。
その業態ならではの空間条件が費用を左右する、という視点を持っておくことが大切です。
- ◦ フィットネスジム:重量のあるマシンを置くための床補強や、マシン音・落下音への防音・防振対策が必要
- ◦ 室内ゴルフ:スイングに必要な天井高の確保や打席の区画やシミュレーター用の電源・照明計画が一般的な店舗との相違点
設備・空間の要件が軽い業種(オフィス・アパレル・学習塾)
オフィスやアパレル・物販、学習塾は、間仕切り・内装仕上げ・照明が工事の中心で、給排水などの設備工事が少ないぶん坪単価を抑えやすい業種です。
ただしグレード等によりそれぞれ一概に言い切れない注意点もあり、「どこにお金をかけ、どこを抑えるか」のメリハリを設計段階で決めておくことが、費用計画のポイントになります。
- ◦ オフィス:会議室など区画の数、配線・空調の増設によって費用が変動
- ◦ アパレル・物販:路面店かモール内テナントか、また什器や照明のグレードや世界観を表現するこだわりによって左右される可能性
- ◦ 学習塾:教室の間仕切りと照明が主体なものの、仕切りの細かさや電源の確保量は場合によって費用増要因
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設定予算に収めるための2つの判断ポイント
自分の業種の相場感がつかめたら、次は設定する予算の範囲内に費用を収めやすくするポイントを押さえていきましょう。
ここでは特に効果が大きく、かつ判断を誤りやすい2つの判断ポイントを取り上げます。
どちらも「費用を抑える」側面だけではなくトレードオフとなる注意点も合わせて見ていきます。
好条件の居抜き物件を見極める
居抜き物件は、前テナントの設備を引き継げるため初期費用を抑えられ、工事期間も短縮できるのが大きな魅力です。
ただし、ここで大切なのは「好条件の居抜き物件を見極める」という姿勢です。
引き継いだ設備の老朽化による修繕費、ブランドに合わない内装の改修費、さらには原状回復義務の承継などが契約後に発覚すると、結果的に必要な費用の総額が膨らむことがあります。
特に設備の摩耗が早い業種では、再活用に向かないケースの割合も高くなります。
総合コストで比較し、自社の業態に本当に合う物件かどうかを冷静に見極めましょう。
→ 【関連記事】居抜き物件の5大デメリットをチェック!失敗しない物件選びの実践ガイド
設計・施工の一括発注か分離発注かを見極める
設計と施工を一社にまとめて発注する「一括発注」と、別々に頼む「分離発注」は、どちらが一概に正解というものではなく、求めるマネジメントの方向性によって選択するのが望ましいです。
一括発注のメリットは、直接的な値引きではなく、窓口が一本化されることによる管理労力の削減、設計と施工の食い違いによるトラブルの防止、そして情報共有による品質の向上にあります。
設計意図が施工現場まで正しく伝わるため、手戻りや追加工事のリスクを減らせるという意味で、結果的に費用を守る効果が期待できます。
一方、分離発注は費用の透明性が高く細かく比較・管理できる反面、設計者と施工者との間の調整や発注・スケジュールの管理を発注者自前が担う負担があります。
管理に割ける時間や知識経験、ご自身の状況を踏まえて選択すると、工期の遅れといった管理上のトラブルを未然に防ぎやすいでしょう。
→ 【関連記事】設計施工を一括で発注するメリット!分離発注との違いも解説
まとめ

内装工事の坪単価は、業種と物件の状態によって大きく変わります。
だからこそ、業種別の相場を起点にしながら、設計・申請・什器等の費用や上振れしやすいポイントを織り込んだ資金計画を立てることが、開業予算を見誤らないコツです。
開業への第一歩として、まずは気になる物件や業態の条件を整理するところから始めてみてください。
物件の条件や業態の細かな違いによって最適な計画は変わりますので、予算組みの段階で迷われたらぜひ一度ご相談ください。
カエル・デザイン・プロジェクトが、物件選びから費用計画、設計・施工・アフターサポートまでトータルでサポートいたします。
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