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カフェの内装費用はいくら?広さ・物件状態別の相場と費用の考え方

カエルの内装建築コラム

カフェの内装費用はいくら?広さ・物件状態別の相場と費用の考え方 一覧へ

2026年9月7日店舗デザインに関する話題

カフェを新規で開きたいと考えた時、多くの方にとって気がかりなのが、「店舗の内装費用としていくらぐらい必要なのか、開業資金に対する見込みがよく分からない」という不安ではないでしょうか。

一口に「カフェ」と言っても、カフェの内装費用は、広さや物件の状態、あるいはグレードやテイストへのこだわりといった諸条件によって大きく変わります。
だからこそ、まずはご自身の想定する規模やコンセプトだと総額がどのくらいになりそうか、その目安や費用の考え方をつかんでおくことが、適切な資金計画の第一歩になります。

本記事では、カフェの内装費用について、広さ・物件状態別の相場、カフェ特有の費用項目に関する注意、そして適切に余分な費用を抑える考え方を解説します。

カフェの内装費用を決める2つの軸

カフェは飲食店というくくりの中でも、「シンプルな軽飲食業態だから、そこまで内装にお金はかからないはず」というイメージを持たれがちです。
ところがいざ見積りを取ってみると、想定よりも費用が高くなるケースも少なくありません。
その理由として、内装費用が決まる軸には、大きく分けて次の二つの軸が挙げられます。

広さと物件状態のかけ合わせで総額が大きく変わる

一つ目の軸は、内装工事の費用が広さ(坪数)と物件の状態のかけ合わせで決まることに由来するものです。

例えば同じ10坪でも、前の店舗の内装や設備を有効に活かせる居抜き物件と、骨組みの状態で内装が何もないスケルトン物件とでは、必要な工事量や範囲が大きく異なってきます。
スケルトンはデザインやレイアウトの設計自由度が高くこだわりを反映しやすい反面、電気・給排水・空調といった設備工事もひと通り新たに行う必要があるため、どうしても総工費は高くなりやすい傾向があります。

想定するデザイングレードの他、「坪数」と「物件状態」の組み合わせで必要な内装費用は大きく変動するため、この点を意識していないとカフェの内装費用の想定を読み違えてしまいがちです。

カフェ特有の設備費用が影響することがある

二つ目の軸は、カフェならではの設備で費用がかかる要素がどれだけあるかです。
カフェは不動産上いわゆる「軽飲食」に分類されることが多いものの、エスプレッソマシンや製氷機、こだわりのカウンターなど、提供メニューやコンセプトによって追加で特有の設備・造作が必要になります。

エスプレッソマシン一つとって見ても、物件の状況と設備の仕様によっては給水や電気容量の増設が必要になることがあり、見た目に表れない部分でコストが積み上がります。
「軽飲食だから費用を抑えられる」と考えていても、こうした設備面での要件や家具類の造作などが重なると、結果として費用が膨らむこともあり得ます。

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【広さ×物件状態別】カフェの内装費用の相場

それでは、具体的な費用の目安を見ていきましょう。
ここではカフェの規模感として、10坪前後・15坪前後・20坪以上の3つの坪数帯を想定し、居抜きとスケルトンの状態別で目安を整理します。

まず大まかな基準として、カフェをはじめとした飲食店全般の内装費用は坪あたり30〜80万円程度が一つの目安とされています。
この費用レンジの中で、居抜きは下限寄り、スケルトンは上限寄りになりやすい、と考えるとイメージしやすいかと思います。

なお、飲食店含めた店舗全体の費用構造や投資効果の考え方については、合わせてこちらの記事も参考にご覧ください。
【関連記事】店舗デザインの費用相場と投資効果|失敗しない予算計画のポイント

坪数帯別の費用目安(居抜き/スケルトン)

坪数帯と物件状態を掛け合わせた内装費用の目安は、次の通りです。

留意したいのはいずれもあくまで目安であり、建物の設備状態・仕上げのグレード・厨房の規模や仕様などによっては、内装費用が上記レンジを越えることもある点です。
同じ居抜きの場合でも、前のテナントの設備をどれだけ活かせるかで総額が変わるため、スケルトンより抑えやすい傾向もある一方、設備の状態次第では結局スケルトンに近い内装工事費用になることもあり、見定めが肝心になります。

いずれにしても、「坪数帯」と「物件状態」の二軸に加え、目指すグレード感が上限・下限どちらに寄っているのかで当たりをつけるのが、費用感をつかむコツです。

10坪前後の小規模カフェの費用感と内訳の例

ここでは最初の開業時に検討されやすい10坪前後のカフェについて、内装費用の内訳の例を見てみましょう。
スケルトン物件から内装を仕上げた場合、主要な内装工事費用項目の一例としてはおおよそ次のような構成となります。

  • ◦ デザイン設計費:約30〜80万円程度
  • ◦ 内装仕上工事費(壁・床・天井):約50〜180万円程度
  • ◦ カウンター・造作家具工事費:約40〜120万円程度
  • ◦ 電気設備工事費:約50~100万円程度
  • ◦ 給排水・ガス設備工事費:約60~120万円程度
  • ◦ 空調・換気(ダクト)設備工事費:約50〜100万円程度
  • ◦ 看板・サイン工事費:約20〜100万円程度

その他、仮設工事やクリーニングといった雑工事、扱うメニューによって厨房設備関連の工事が加わることもあります。
また、これらはあくまで内装工事費用単体の目安であるため、厨房機器や可動の家具・什器類の費用はまた別途見込んでおく必要もあります。

内装工事費はカフェ開業資金の中でも大きな割合を占め、おおよそ開業資金全体の40〜50%程度にのぼるとも言われています。
だからこそ、内装にいくら費用を割けるかを早い段階で試算しておくことが、適切な予算配分の鍵になります。

ちなみに:内装工事の期間はどれくらい?

開業までのスケジュールを意識した時、内装費用と合わせて気になるのが内装工事期間です。
一般に20坪以下の小規模なカフェでも、水回りの工事が必要になる場合は少なくとも4週間程度は工事期間を見込み、厨房設備工事も要件に入るなら追加で1-2週間程度は見込む必要があります。

できるだけ急ぎたいケースが多くはありますが、一般にはタイトなスケジュールを組むほど内装工事の品質や安全性に影響し、工期に連動してコストが嵩みがちになります。
店舗面積が小規模だったとしても、設備面は単純な規模感から工事期間を計りにくい面もあるため、物件選定や内装デザイン・施工に関しては例えば開業予定から半年前のタイミングなど、早めの相談が結果的な工期短縮に繋がります。

開業日から逆算した内装工事スケジュールの管理については、別記事でも詳しく解説しています。
【関連記事】内装工事期間の目安は?オフィス・店舗開業を成功させるスケジュール管理術

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カフェ特有の費用項目と見積りで確認すべきポイント

坪数帯別の大まかな相場の次は、カフェならではの費用項目にフォーカスしてみましょう。
これらは一般的な相場表には表れにくく、見積りの段階で確認しておかないと後から差が出やすい部分です。

カフェでの開業にあたって必要になりやすい要件で、特に金額や見落としのインパクトが大きいのは次のようなものが挙げられます。

  • ◦ カウンター・客席まわりの造作
  • ◦ 厨房機器(エスプレッソマシン・製氷機等)
  • ◦ 給排水設備の増設(マシン直結給水・シンク追加等)
  • ◦ 電気容量の増設(マシン・空調設備等)
  • ◦ 換気・排気設備(フード提供内容・焙煎等の有無で変動)
  • ◦ 看板・サイン類の意匠や仕様設計

これらのうち、特にケースによって金額に幅が生まれやすい「造作」と「給排水・電気容量の増設」について、個別に掘り下げていきます。

カウンター・客席まわりの造作費用

カフェの雰囲気や個性を演出する一因が、カウンターや客席まわりの造作です。
既製品の家具を置くだけなら比較的費用は抑えられますが、店舗の世界観に合わせたり、作業動線や設備用途に最適化したカウンターや棚を造作する場合は、その分の費用がかかります。

造作は、素材や仕上げ、サイズといった仕様によって金額の幅が大きい項目です。
逆に言えば、「造作でこだわる部分と、既製品で割り切る部分」を早めに決めておくと、費用の適切なコントロールがしやすくなります。

カフェではディティールによる雰囲気づくりや居心地の良さも集客上重要なため、優先順位は慎重に見極める必要はありますが、力を入れる部分を整理することが、そのまま費用の見通しにつながります。

導入機器に応じた給排水・電気容量の増設費用

提供内容によって導入することになるエスプレッソマシンや製氷機等は機種のグレードによって価格帯の幅が大きく、どの機器を入れるかによって、給排水や電気などインフラ側の工事内容にも影響します。
つまり機器選定と内装計画はセットで進めなければ、後々設備上の不整合が生じかねません。

業務用のエスプレッソマシンには、給水を直結するための配管や、専用の電気容量を必要とすることがあり、物件の状態によって給排水や電気容量の増設工事が発生します。

同じように、製氷機やシンクの追加、空調の増強等が必要になった場合も、電気容量側に影響します。
物件の有している電気容量や給排水の位置によって、必要な工事量は大きく変わるため、物件契約前に「使う予定の設備が無理なく設置・使用ができるか」を確認しておくこともとても大切です。
また、予め費用な要件を洗い出しておき、見積りの段階でこうした増設分が内装工事費用に含まれているかを一つずつチェックしておくと、手戻りを防ぐことができ安心です。

カフェの内装費用を適切に抑える考え方と注意点

最後に余分な費用の発生を防ぎ、適切な予算配分を行うための考え方と、その際に見落としやすい注意点を合わせて解説します。

居抜き物件・設備流用は「状態と適合性」で見極める

内装工事にかかる費用を抑える上で代表的な方法が、居抜き物件を選んで前の入居店舗の設備を活かすことです。
開業しようとするカフェの要件にうまくはまる物件をベースにできれば、内装や設備の工事を大きく圧縮できます。

ただし、ここで大切なのは好条件の居抜きを見極めるという視点です。
居抜きなら何でもコストカットになるわけではなく、次の3点が見極めのポイントになります。

  • 状態:厨房機器や空調が老朽化していないか。
    長く使われた厨房機器は、交換費用を初期コストに含めて計算が必要
  • 適合性:前のテナントがカフェ・飲食店だったか。
    業態が違えば厨房の位置や給排水が合わず、解体と造作のやり直しでかえってコストが嵩むことも
  • 契約条件:造作譲渡料の有無と金額、原状回復の範囲など。
    内装工事費以外の手続きや将来的な負担も含めた比較

仮に見た目はきれいな居抜きでも、設備の寿命が近ければ開業後の交換費用まで含めたトータルコストは結果的にスケルトンと大差ない、ということもあり得ます。
個別の厨房機器について中古利用で費用を抑える方法も同様に、保証や残り寿命との引き換えになるため、単価だけでなくトータルの状態を鑑みて選ぶことが大切です。

「安く始められるか」ではなく「開業後まで含めて安く済むか」という判断基準を意識しましょう。

居抜き物件の見落としがちなデメリットは、こちらの記事で詳しくまとめています。
【関連記事】居抜き物件の5大デメリットをチェック!失敗しない物件選びの実践ガイド

提供内容で「重飲食扱い」になるリスクを意識する

もう一つ注意したいのが、不動産上の軽飲食/重飲食の業態区分です。
カフェは軽飲食に分類されることが多いのですが、自家焙煎やフード提供の内容によっては「重飲食」に近い扱いとみなされることがあります。

例えば自家焙煎は、焙煎機からの煙のために排気設備(ダクト等)や十分な電力容量を前提とすることがあり、重飲食の分類を受ける可能性があります。
この扱いになると、排気・給排水・電気容量などの設備増強が追加で求められることになり、設備工事費用が想定より膨らむ落とし穴になりえます。

ただし要注意なのが、実際にどちらの扱いになるかに統一された基準は存在しない点です。
提供メニューや焙煎機の種類、物件の設備能力、そしてオーナーによって、判断は個別に変わります。
「カフェだから軽飲食だろう」と自己判断せず、提供メニューや使用予定機器の計画を具体的に伝えた上で、物件ごとにオーナーや仲介業者へ確認しましょう。
個別の判定は設計・施工面の専門的な確認が必要になるため、計画段階で早めにご相談いただくのが確実です。

まとめ

カフェの内装費用について、ここまでの要点を振り返ります。

  • ◦ 費用は内装グレードの他、広さ(坪数)×物件状態(居抜き/スケルトン)のかけ合わせで大きく変わる
  • ◦ 基準は飲食店(カフェ)で坪30〜80万円程度。居抜きは下限寄り、スケルトンは上限寄りになりやすい
  • ◦ 10坪前後のスケルトンで約300〜800万円程度が一つの目安。内装工事費は開業資金の大きな割合を占めるため適切な管理が重要
  • ◦ カウンター造作や、エスプレッソマシンの給排水・電気容量の増設など、カフェ特有の費用要件を見落とさない
  • ◦ 居抜きは「状態と適合性」で見極め、提供メニューによる重飲食扱いのリスクにも注意する

カフェの内装費用の検討は、相場の数字を眺めるだけでは前に進みません。
「この物件で、このメニューで、この広さなら」といった具体的な条件が揃っていくことで初めて、精度の高い概算が出せるようになります。
内装面でこだわりたい箇所やコンセプトを明確にしておくことも、費用を見積もる上で重要な要因になります。

カエル・デザイン・プロジェクトでは、まだ物件が決まっていない段階や、間取り・メニュー構想を練っている段階からでも、概算のご相談を承っています。
「この広さ・この物件でどのくらいかかるのか」を一緒に見立てるところから、理想のカフェづくりをお手伝いいたしますので、是非お気軽にお問い合わせ下さい。

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